chemazaki: まずこちらの作品を読み進める上で、SF作品だという事でいいですよね?
楽堕 天: 書き終えて、他の人に言われて気付いたんですが、そうだと思います>SF作品
イコ: 本人がSFだと思って書いてるかどうかってこと?>質問
chemazaki: いや、語る上で。
イコ: 定義の上での違いね、実際、ヨダレンさんは、人から言われて気づいたんですね
楽堕 天: ええ、その通りです。
chemazaki: SFにはSFの読み方があるんじゃないかとも思ったんですが、僕はSF詳しくないのでSFの読み方できないわけです。
イコ: おれは読んでて、自分の漠然ととらえる「SF」的なニュアンスが入っていることには気がついたけど、
この作品は、そういうSFという枠に当てはめて考えるよりも、
ひとりの人間の人生や、世界のありようについて語れるんじゃないかと思い、
それはいわゆる純文学となんら変わらないのかと思ったよ。
イコ: まあ、どこかにいるSF専門家なら、このような「終末論」を
SFの文脈で過去作品を例にあげてみて、
超能力の発言云々などにも言及できるんだろうけどね。
chemazaki: 僕らは今回その線でいかないってことだね
イコ: ヨダレンさんがどこまでSFを読んでいて、
そのような細部へのこだわりをもっていたかは気になるところではあるけれども。
楽堕 天: 私がSFに興味を持ったのは、最近のことなので、
SF的な目でこの作品をもう一度読み直すと
うーんって思う部分はあるんですが(特に超能力云々の部分)。
ただ超能力がある、ただ世界が滅びたという風にはならないように
一応、理由付けはしてあります。
chemazaki: なるほど
楽堕 天: それがSF的な理由ではないにしてもどちらかというと、
この物語における本能論(フロイトのデストルドーの引用のように)など、
いわゆる思想的な部分で理由付けしたのかなあと思います。
chemazaki: 僕はだけど、あまり思想論的な味わいは感じなかった。
思想に詳しくないせいもあるかもしれないけど。
楽堕 天: 今回のパート(続編があるみたいなので)では。
深くは出してないと思うので、そう感じるのが妥当だと思います >思想的な味わい
まあ、あくまでもそこは背景なので。
イコ: あるみたい?w
楽堕 天: 難航していますwww >続編
イコ: なるほどなw
chemazaki: なるほど。
イコ: それほどこれは、思想思想しちゃいなかった。
その理由は明白で、主人公が「私」だからだね。
chemazaki: 詳しく。
イコ: 若いんだよ、なんかもう、痛々しいくらい若い、
おれはこの作品を読んでいて、「あー、中学生や高校生が考えそうなことだなあ」と思った。
そこに根拠なんてもんはなくて、ほとんど衝動だよ。
chemazaki: 衝動か。
イコ: その衝動が、「燃えろ」って言葉につながってくるんだと思うね。
chemazaki: ふむ。
イコ: 滅びた世界がある。
すでに失われてしまった「華やかだったらしい文明の過去」があって、
彼女は永遠に、それを享受することはかなわない。
今、目の前にはゴミ山として残ってるだけ。
そんなものに対する苛立ちの念が彼女の若さでは、到底隠しきれない。
そこに思想なんぞなくて、ただ燃やしたいって念がある。
まあそれにしてもこの女の子は、あまりにも現代的な感性すぎて、
まるで現代を舞台にしたライトノベルか、何かを読んでいるようだったね。
chemazaki: ふーむ。
楽堕 天: なるほど。
る(shiroyama): ちなみにどのSFが好きなん?
楽堕 天: 小川一水さんのSFが好きですね。
る(shiroyama): レベルが知れちゃうね。
アランポーからニューエイジと、サイバーパンク、スペースオペラくらい、常識でしょ?
楽堕 天: いやぁ……なんとも言えません。
chemazaki: 博識ですねぇ。
イコ: まあでも、この人は、SF書こうとして書いたわけじゃないんだってw
る(shiroyama): まずね、SFかきたいなら、JGバラード読もう、圧倒的に世界が変わるから。
る(shiroyama): あ、ごめん余計なこと言ったね。
chemazaki: いや、もしかしたら世界がかわるかもしれない!
楽堕 天: いやいや、余計ではないですよ!
る(shiroyama): 正直、純文系も読んでないとアウトだよ。
イコ: 純文学読んでるのかどうかは気になるねw
る(shiroyama): ちがうちがう、純文系目指してる人も、バラード読んでないとアウト。
イコ: あ、そういう意味w
イコ: ちぇまさん、おれがいちばんライトノベルっぽい、って思ったのは会話なんだけど、会話をどう思う? 率直に。
chemazaki: これが舞台なら変じゃないのかもしれない。
でも、どうしても僕は、このしゃべり方に違和感を感じてしまったな。
楽堕 天: なるほど。
イコ: よく大学生文芸に見る会話だね。
chemazaki: そうなんだ。倒置法とか、普段会話でそうそう使わないわけじゃない。
どうしても芝居じみて感じてしまう。芝居ならいいんだけど。
イコ: そうだね。作者の自我が前面に出てて、カッコつけてるなと思う。
これがまあ、エンタメとか、そういう非現実的なところに
人を連れ出したいんだったらまあいいとしても、
その世界に、地に足つけて喋ってる人間の会話というよりも、
私のなかの「私A」と「私B」、「私C」が会話をしているような、
他者が存在しない世界なんだよね。
chemazaki: うん。
楽堕 天: うーん、言い訳っぽいんですけど、
この物語における会話は人間同士ではなく、ヒト同士の会話、つまり
社会的に、文化的に、人間と交わり合って出来た人格(?)同士で
話をしているわけではない。それは物語中でも示されているはずです。
chemazaki: 「ヒト」と「人間」っていうのは違うってこと?
楽堕 天: 人間同士の会話なんて、昔書かれた物語の中でしか知らない、という感じの主人公……だったはず。
る(shiroyama): 《天にものぼる心地がした。すぐにでもおまえの所に飛んでいきたかった。おまえをあふれる喜びで抱きしめたかった。泣きたかった。そして、おまえがついに戻ってきてくれるとわかったとき、ほんとに泣いちまったんだ、スサナ》
例えばこの台詞、しょんべんくせー私小説で使ったらアウト。
だけどこの台詞だけとりだすと、どうしようもなくかっこいいんだよな。
一般論として、会話に使う文章っつーのはこれがいいとか、これがダメとかじゃなく、コンセプトに合致するかってことを考えないといけないってこと。
イコ: おれはこの作品のコンセプトに合致しないと思った。
chemazaki: つまり?
イコ: だからさ、ヨダレンさんが、今、喋ってくれたようなことがさ、
伝わってこないってことだよ。
楽堕 天: そうだろうなぁ……。
chemazaki: 登場人物の成り立ちっていうのかな、そこへの記述がなかった、もしくは足りなかった。
る(shiroyama): ちょっと浮かせるような会話、ロマンチックな会話、即物的な会話、サイコな会話、分裂病者の会話、色々ね、
それを、登場人物のキャラ立ちと組み合わせて色んな世界をつくるわけですよ。
イコ: うん。この男と少年は、こんな世界にいるにしては
やけに物慣れしていて説明的である。
アニメとかではよく見るんだよな、私に対して、やけに積極的な他者、
悟りきったような口を聞いたり…
でもそれって、本当にこの作品のコンセプトにあってんだろうか?
chemazaki: どんなコンセプトとして読んだ?
イコ: 青年期の苛立ちを、燃やすことに転化した女の子の話。
だいぽむ: それだとなぜ女の子なんだろう。
中年くらいが分かりやすいんじゃない。過去を燃やしてるんだよね?
chemazaki: 僕は過去を燃やすってことが読んでてわからなかったんだけど
だいぽむ: ひたすら思い出とか積み重ねられたものを燃やそうとしているイメージ。
chemazaki: 比喩としてね、記憶がなくなるんではなく。
だいぽむ: そうだね。
イコ: いや、実際燃やしてるんだよ。そういう能力。
だいぽむ: ああ、そうか
イコ: これ、何度も同じ表現が繰り返されるっしょ。
chemazaki: うん
イコ: そのたびに、「私」は過去を燃やして、次の「私」になってるんだよ。
そういう構造の話でしょう?
楽堕 天: あ、そうです >構造
解釈がいろいろあって面白いなぁ…。
イコ: だから、それが分かるかどうかってとこで、まず議論になると思ったんだ。
chemazaki: わかんなかったわ…。
だいぽむ: ふむ。。
イコ: でもね、その「わかんない」ってのは、読者のせいじゃないよ。
まず全編に漂う「私」の自我と、場面転換のまどろっこしさ。
その能力が読者に浸透するまでに話が終わっているという不親切さ。
もう少し、砕いて書くといいんじゃないかね。
楽堕 天: そう思います。
chemazaki: 概ね近いことは思った。
イコ: あと、疑問がある。「私」はどこで文字を習ったのか?
chemazaki: 盗み読んだんじゃないの?本を。
イコ: いや、それだけでここまで喋れないでしょう。
楽堕 天: その部分は続編を……って答えじゃだめですか? 少女の性格がああだと、過去については語りにくいのです。
chemazaki: んーーーーー
イコ: んんんんーーーーー
楽堕 天: それは人物の過去の説明云々についてもかかってきて……。
イコ: んじゃこの作品は未完成ってことになるよ。
楽堕 天: そうなるんですかね?
イコ: 「人物の過去の説明云々についてもかかってきて・・・」
こんな大事なことを、次の作品でやっちゃいけないと思うんだけど。
まず、この作品自体の説得力が消失する。
楽堕 天: その部分は納得です >説得力の消失
でもなあ…なんだろう、なにか違和感。
イコ: 続編を書いて、これも改稿して、
あらためて一本の、長い作品として出せばいいんじゃないの。
んで、SFってことはいわれてるわけだから、るさんご指摘の、バラードも読む。
chemazaki: 続編ものだから、説得力が消失したわけじゃないと思う。
イコ: でも「えっ、続編ものなの?」って思ったよ。
chemazaki: うん。僕がこれを読んだときに、思い出した作品があるんです。
それは「北斗の拳」でした。
イコ: w
楽堕 天: それは言われたなあwww
chemazaki: でも近いよね。で、ケンシロウは最初から
きちんと「過去に色んな出来事があった人物」として描かれてるわけですね。
読者は、「これから明かされていくんだろうなぁ」と安心して読んでいくわけです。
楽堕 天: その部分か…。
イコ: あー、そうか。
作者と「私」が、離れているように見えないんだな。だからか。
「私」の上に、落ち着いてこれを書いている作者がいないんだ
これからこの子の過去が明かされるかどうかもわからんままだから、
とにかく「現状を読め」と放り出されたままで、
読者は不安と不満を抱えながら読みつづける。
chemazaki: うん。そういうこと。
楽堕 天: それなら、これから過去が明かされるだろう……って前振りはどうやればいいんですかね?
イコ: 彼女の過去を知っている人物を挿入するとかね。
楽堕 天: どういう立ち位置でですか?
いぽむ: 北斗の拳ってどうなってるんですか?w
chemazaki: 北斗のケンはねー、
確かケンシロウの第一声が「ユリア…」だったと思うけどw
だいぽむ: なるほど
る(shiroyama): でもしょっぱなアウグスティヌスをもってくるあたり、何かを期待させるよさってのはあるよ。
イコ: まあ期待はしたね。
る(shiroyama): デカルトより1000年前に自我を発見した人物だからね。
だいぽむ: へぇ。
る(shiroyama): そんでその後の出だしが悪い。
楽堕 天: そこは、言われました…。
前に読んでもらった人からこの出だしは…って言われたんです。
る(shiroyama): 観想的にすぎる、まずは客観的な描写で読者をひっかけてから、アダムとイブやらをいれていく。
リーダビリティを意識してさ、そしたらもっと巧く読ませる作品だと思う。
イコ: お、たしかにそうだ。
chemazaki: うん。
だいぽむ: 続編まで読ませるリーダビリティはないですね。
イコ: きつかったよ、おれw
chemazaki: 客観的な描写ってのはそうですね。
る(shiroyama): うん。まずはさ、この人の一生を、一生でなくても一週間でもこの人の生を追いたい、と思わせるところから長編は書かないと。
イコ: この冒頭は後から読むと、よく分かるんだけどね。
一読目だと、「だが、そんなことは決してない」でつまずく。
chemazaki: そうだね。
だいぽむ: 少女の感情を投影した描写がしつこすぎる気がした。
イコ: 「とある郊外の一角、であったらしきところ。」もうアホな話だけど、「出会った」かと思った。
chemazaki: で、あった。
イコ: 感情を投影した描写なー。
だいぽむ: 焦燥というだけに、感情を書かざるを得ないのは分かるけど、
もうちょっと客観的に表現できないかな。
だいぽむ: 少女の動作などによって感情を表すとか。
イコ: そうね。
chemazaki: どうでしょ、ヨダレンさん。
楽堕 天: 言い訳も出ないほど、良い批評です。
なるほど、うむむ……。
る(shiroyama): んで褒めるけど、結構描写はいい。
細部を描こうとする努力はうかがえる。
だけどそれが読者にとってはくどいものとなってしまう。
問題は何かと言うと、作者が自分の考えに溺れてるって、
すっげーあたりまえなことなんだけどさ。
意識をもっと読者の側において、どこで細部が求めているのか、
どこで細部なんて気にしないでするっと読みたいのかを、意識すること。
そうすれば、この描写は生きるよ。
楽堕 天: 分かりました。
chemazaki: さて、二作目にいきます!
イコ: 緋雪さんのターミナルね。
イコ: 批評文作ったから貼っていいかい。
だいぽむ: 手厳しいなw
chemazaki: そうだね。
イコ: 詩はねー、正直どうしようもないとこあるけど、同じ言葉を扱う人間として、ぶったぎるつもりで読んだよ。
chemazaki: うむ。
る(shiroyama): 困るなぁ。褒めるところが無くて。
イコ: ははw
だいぽむ: 確かにもっと削ぎ落せる印象だね。
chemazaki: やっぱりこれだけ言葉数が少ないと、一字一句を見る感じになるね。
そういうことでもないのかな?
イコ: そりゃそうだし、一字一句を見られて当然だ。
だいぽむ: 静寂、緊迫、浮かれる雰囲気。
こういうのはそのまま書くんじゃなくて、
表現しなきゃならないのでは?と思った。
イコ: 同じ意見です。
だいぽむ: 緊迫している、と書けば緊迫を表現していることになるのだろうか。
イコ: 説明してんだな。いや説明すらしてないなw
だいぽむ: w
chemazaki: うーむ。
イコ: 緋雪さんの詩は、まあ、ほとんどこういう感じなんだが。
イコ: とりあえずさ、「物音のしない光」って、まずくないか?
これがね、「音のする光」なら、おれはおもしろく読んだよ。
chemazaki: 光は音がしないからね。
イコ: えっ、光にどんな音がするんだよって。
だいぽむ: まあ、静寂を強調したかったんだろうね。
イコ: 静寂ってのは無音じゃないんだよなー。
静寂の「音」を表現できなかったんかね。
だいぽむ: 自分の鼓動までも聞こえる、みたいな?
イコ: あ、そうそう。
chemazaki: 足音だけがとか。
イコ: 靴音だって響くしさ。
chemazaki: おっかぶった。
イコ: うん。
る(shiroyama): まずこの詩の目指すところとしては、
イメージ、そう言って悪ければ「風景」が先立ってるんだよね。
要するに駅のターミナル、学校行くやら会社行くやらで人ごみになるところがモチーフ
んで、作者はそれを単に写実するだけじゃ詩にならないってことだけは知っていて、
微妙に言葉をずらしている。
「白く磨かれた場所には銀色の光沢さえ映える」
この部分に関しては、まぁ許容範囲、すべってるねぇって感じ。
イコ: イメージが先立ってるよね、たしかに。
目に見たものを、ずらしながら書こうとしてるんだけど。
chemazaki: そうだね。空港とは言ってない。
イコ: いやでもね、港内って言ってるんだよ。
chemazaki: そうなんだよなーーーーー。
イコ: 「落ちることへの恐怖」これも空港だって分かるね。
る(shiroyama): 問題は、この手の詩ってのは、
読者に一瞬でも鮮明なイメージを灯らせないといけない。
chemazaki: うん。
イコ: おっ、そうだ!そう思う。
る(shiroyama): 多分作者のイメージとしては駅があったと思うよ、
それを港に移したんだろうね。
イコ: そうなのかな?
chemazaki: 駅…電車の駅があって。
る(shiroyama): あ、確証はない、俺飛行機乗ったことないから、
そうとしか読めないってだけ。
chemazaki: なるほど。
イコ: おれはターミナルっていうと、即座に空港思い浮かべるからなーw
神崎さんが迷ってたのも、正直「?」だった。
chemazaki: おれも自然と空港だった、なんでだろ。
る(shiroyama): みなさんブルジョワなんすな。。
chemazaki:ブルジョワw
…でも落ちるって言ってるね。
イコ: 飛行機が落ちる懸念なんだろうよ。
chemazaki: ですよね。
イコ: この春まで飛行機乗りまくってたからなww
る(shiroyama): あとこの作中主体の設定は
ちょっと問題にしてもいいんじゃないかな。
chemazaki: 主人公が見えない、あるいは語り手?
イコ: ん、そうね。おれは批評で述べたけど神だと思ったよ。
chemazaki: んーー。
イコ: 人格化された、やけに俗っぽい神。
る(shiroyama): 周りは出勤やら旅行やらで浮かれたり沈んだりしてるわけだけど、
そのなかをするーっと「閉口」しないで通り過ぎる。
んで、恐怖とかも客観的に語っているだけ。
chemazaki: 空港の従業員って線は?
る(shiroyama): あ、それだ
イコ: はい、それも考えたよ。掃除のおばちゃんとかね。
chemazaki: うん。
イコ: でもねー、それにしちゃ達観してねーか。
る(shiroyama):
統一感の無いもやに触れ
感情をもらいながら
緩く受け止め返す
行ってらっしゃい
お帰りなさい
ここが決め手だね、神なら、「感情をもらう」とは書かない。
だいぽむ: 僕はいわゆるニートみたいな…ホームレスみたいな。
イコ: あー。
だいぽむ: まあ空港にはあんまいないだろうけどw
chemazaki: だいぽむくんのが近いかも。
イコ: 「おやすみなさい」っつーのがなー。
空港の従業員なら、もっと働けよw
る(shiroyama): なんつーか、作者が「理想的な添乗員」をでっちあげたから、
空疎になってんだよ。
chemazaki: なるほど。
る(shiroyama): 実際、酔っぱらってセクハラしてくる客とか
対応したりしてるわけじゃん?
イコ: うん。
る(shiroyama): 当事者なら、この詩読んで墳飯するね。
イコ: きれいごとなんだよね。
いや、だからこそ従業員の線は、ないと思うんだけどナー
chemazaki: うーむ。
る(shiroyama): まぁなんにせよ現実感がない理想的な同伴者。
で褒めるけど、
その「きれいごと」とやらもひゆきさんの中に灯った立派なイメージってのは
威張っていいと思う。俺にしか感知できない無垢さだと思えばいいと思う。
ただそれを読者に表現するには、この詩みたいな、
「現実感がない理想的な同伴者」を適当に書いて言葉を滑らせてる以上、
一向に辿りつけないと思う。
chemazaki: ふむー。
る(shiroyama): その「きれいごと」をもっと分節化していくべきなんだよ。
ソーニャ的な無垢さなのか、ボヴァリー夫人的な純情なのか、とか色々あるじゃん?
イコ: この人は詩で「透明感」を出したいと常々言っているね。それは出ている。
chemazaki: 透明感。
る(shiroyama): うん、その透明感をもっと既存の文学に落としこんで
それでも自分らしく残る所があるはずなんだからそこを言葉にしないと、
読者には既視感しか与えられない。
イコ: 色々あるよ、無垢にも純情にも。ただ「無垢」とか「純情」とかって、
イメージの固定化された言葉を弄して書くなってことでしょ?
る(shiroyama): 無垢をさらに分節化してくんだよ。
る(shiroyama): 虞美人草の、宗近君の妹、とソーニャの違いとかさ。
だいぽむ: ふむ。
イコ: 突き詰めていくと、たったひとつの緋雪さんの
「無垢」が出てくるってことだよね。
る(shiroyama): その中で自分にしかいない
無垢のイメージって残るはずじゃん?
イコ: わかるよ、おれも批評に書いたよ。
まぁひゆきさんが求めてるものが無垢と仮定してね。
chemazaki: うん。
イコ:
どう白いのか、どう静かなのかを、具体的な言葉で表したとき、
緋雪の詩が透明できれいなままでいられるかはわからない。
けれど、ただ「きれいな」だけの詩に、何の意味があるのか、とも思うのである。
きれいなものの奥に、緋雪にしか描くことのできない、
真に透明できれいな詩の世界が眠っているかもしれない。
これはすげー言いたかった。
る(shiroyama): うん、それに至るプロセスとして、やっぱ読書なんだよ。
だいぽむ: 緋雪さんは、透明を表現するためにひたすら無味無臭の詩を書くけど、
実は猥雑で雑多な風景の中でこそ透明さが映えるのかも。
宝石の中に宝石を置いても映えないけど、ゴミの中に宝石を置くと映える。
そういう表現を試してもいいのかなーとも思ったけど。
イコ: 罪と罰かw
だいぽむ: あれ、そうだっけ。
イコ: 娼婦の描かれ方がそうだったでしょ。
だいぽむ: あー、そうかもしれん。
透明さを書くために、透明じゃないものを登場させて、
その中で透明なものをとらえるというか。
…むむ、なんか難しそう。
イコ: でもそれって詩において、可能なんだろうかね。
だいぽむ: できないのかな。
る(shiroyama): 余裕。
っつかそこがスタートライン
イコ: おー。
自分が評価してんのは、この作者の詩は、
ともかく緋雪さんらしい、ひとつの文体を作ってるとこだな。
なんか文が変だ。キニスンナ。
る(shiroyama): まぁ言葉の滑らせ方は後後武器にもなるだろう。
chemazaki: 文体か。
イコ: たぶん300篇くらいの詩があれば、
緋雪さんの詩を探し当てることができるだろう。
そのくらいには評価してる。まあ、そのくらいじゃなあ、とも思うけど。
chemazaki: 空港のCMにだったら結構しっくり来ると思うけど。
良い意味か悪い意味かはともかく。
イコ: JALの回し者っていう意見も出ましたよ。
今日、知り合いと話してたんだけどね。
chemazaki: うん。
る(shiroyama): で、詩については勉強したの?
だいぽむ: 緋雪さんがですか?
イコ: 勉強っていう勉強は、きちんとできてないよ。
る(shiroyama): この前の定例会にいた人
chemazaki: 僕いましたね、緋雪さんもいました。
長く話してたのはひゆきさんだったかな?
イコ: おれが熱出してアウトして
あとでログ追ったら、るさんが熱弁してたっていう。
chemazaki: うん。
る(shiroyama): ポエジーもろくに語れないで小説書いたりしちゃ駄目だよー。
イコ: そうだね~。勉強不足は感じるよ。
る(shiroyama): ちなみに一番おもろかったのはイコさんの投稿サイトのルポルタージュだった。
イコ: はは、ありがとw
chemazaki: 確かにあれは面白かった。
る(shiroyama): 悲壮感でてた 笑
楽堕 天: イコさんのは面白かったですwww
イコ: あら、絶賛だなw
chemazaki: ターミナルに対してはもうないのかな?
イコ: んー、ヨダレンさんは、どう思ったんだろ?
楽堕 天: うーん、どうだろう。
正直な意見を口にすると、話が繋がっていかないかなと思って、少し黙ってたんですが
最後ですし、言っていいですかね?
詩については、勉強不足で、
ただ良いな、悪いなといった感じにしか言えないのですが
この詩の出だしはどうなんだろうか。自分はこの詩の世界に入りにくい気がしました。
イコ: うん、詩の世界に入りにくいってのは、同感だね。
chemazaki: なんで入りにくいんだろうね。
楽堕 天: あと、出てるけど視点、語り手がいまいち分からないです。
もしかしたら、ターミナルそれ自体が語り手なのかな、って思ったんですが短絡かしら?
イコ: それも考えたなー。
んなら、「バルコニーにもたれかかり」はないよなーと。
chemazaki: 動きがあるから人だよ。
楽堕 天: 雰囲気は好き、好きとしか言えないですけど。
イコ: おー、おれもきらいじゃない。
楽堕 天: バルコニーでどうかなあとは考えましたが……うーん、やっぱり違うかな。
イコ: この一連目なんだけどさ。
白く磨かれた場所には
銀色の光沢さえ映える
すれ違う人の群れに
閉口することなく
横を通り過ぎる
ターミナルの窓から、飛行機が離陸していく様子が、うつってるんじゃないかね?
chemazaki: そうだと思う
イコ: 白と銀色のイメージの衝突が、どうにも気に入らなくてさ。
白→空港の床、銀色→機体
と考えて、はじめてしっくりきた。
飛行機なら、そりゃあ、人がどんだけすれ違おうが、気にせず飛ぶんじゃないの。
だいぽむ: なるほど。閉口しないのは機体か。
イコ: そうそう。
chemazaki: えっそうなの。
だいぽむ: にしては不親切だなぁw
イコ: 横を通り過ぎるって言い方がいかにも他人行儀でしょ。
chemazaki: それで今まで一連に見えなかったのか。
る(shiroyama): 解釈やり出す場じゃなくね??
イコ: あ、そう?視点にもかかわるのかと思ったけど。
る(shiroyama): いや、作者が読者をして解釈せしめないといけないわけで、
あれかこれかとご丁寧に解釈を無理に連ねるのは、作者のためにならない。
イコ: あ、そうだね。
でもそうだとすると、何が問題なのかを論じれるじゃない。
この作品の、出だしが人をひきつけないのは
イメージが即座に浮かばないからだ。しかしよく読むと
どうやら一連はターミナルとそこから見える機体をあらわしているんじゃないか?
る(shiroyama): 「イメージが即座に浮かばないからだ」
ここで終了。
イコ: そうだとするなら、その絵を、鮮明に浮かばせる手立てを考えて…。
る(shiroyama): イメージを即座に浮かばせることが使命。
イコ: だからさ、浮かびませんって言っただけじゃ
作者は納得しないでしょ。
る(shiroyama): 納得しないといけないよ。
そうじゃないと、リーダビリティなんて育たない。
イコ: うーーん、だからそのために、
作者にもっと具体的な方策を与えてやろうとしてんじゃないの。
chemazaki: 評価だけじゃなくって、アドバイスも足そうってことでいいのかな。
イコ: そうそう。
る(shiroyama): 問題は何故イメージが浮かばないか、ってことでしょ?
イコ: 浮かばない、だけで終始するなら、この合評会はいらないよ。
る(shiroyama): 答えは、書き手が下手ってだけじゃん。
いやいや、だったらさっき俺がつけた評はなんなのよ。
イコ: だから、同じことをやろうとしてんじゃないかw
chemazaki: もし下手でも
下手にも色々な下手があるって思うし…
る(shiroyama): だからね、「親切に読みといてあげる」って行為が
いかに作者を堕落させるかを知れ。
谷川俊太郎を見ろ、堕落しきってるじゃんかw
イコ: 短絡にすぎるよw
chemazaki: 谷川俊太郎はおれの言葉が届かない世界にいるから
おれはどうでもいいんだ。
る(shiroyama): とにかく「親切に読み説いてあげる」行為、
っつーのはほんとに作者を堕落させるよ。
それはつまり閉ざされた空間の、
つまり自分の詩を解釈してくれる空間に対しての詩しか描けなくさせる行為なわけよ。
イコ: 自分の詩を解釈してくれる空間ね。
でもね、そのアドバイスってのは、
作者が取り入れるか、入れないかは自由なんじゃないかね。
る(shiroyama): 自由だよ、だから警告する、とりいれるなと。
イコ: こういう意図で書いた→作者の意図を汲み取ってアドバイスをした→
そのアドバイスを取り入れるかどうかを決めて次の作品を書いた
だいぽむ: イコの解釈は僕やちぇまさんとか、
後でログを読む人たちにとっても思考のきっかけになると思うから、
考えがあるならどんどん書いていってもいいと思うな。
合評は作者のためだけのものじゃないからね。
る(shiroyama): ならまぁ俺はここで寝るわ。
一応ひゆきさんに言っておくが、イメージを灯らせる詩を書いて、
そのイメージがどんなものか「丁寧に解釈」してくれる空間があるとしたら、
そこで君は腐るよ。
chemazaki: る さんの言ってる事もわかるよ、おれは。
イコくんのエッセイの空間に近いような事なのかも。
イコ: いや馴れ合いではないよ、これは。
chemazaki: わかるよ。
イコ: 人の小説を真剣に読むことの、何が悪い、と思うけどね。
chemazaki: うん。
イコ: プロの小説の読書会で、解釈を真剣にやるのといっしょだよ
ただ、無理をきたしているようなら、
その読者が、無理じゃないやり方を提案する。
chemazaki: うん。
イコ: そこだけに陥ったら、偏狭になるかもしれんけど。
作者にとって、思考のきっかけになるでしょう。
chemazaki: 今回に関しては丁寧に読んでいきたいよ、おれは
…今回にってことはないか、いつも。
イコ: 人の意見を聞いて、見えてないものが見えるようになっていくもんだ。
chemazaki: 一人で悶々と書くよりはね。
イコ: まあその人の解釈を、すべて取り入れてたら
最終的に俗になる。それは分かるけどね。
そこまで理性の保てない作者はいるんかな、
金も絡んでないアマチュアなのに。
chemazaki: ふふ。
だいぽむ: まあそこまでということでしょう…。
chemazaki: さて、どこまでいったっけ。
イコ: おれのエッセイがおもしろかったってとこだ!!
chemazaki: ちげーw
楽堕 天: www
chemazaki: 超もどるじゃんか
イコ: イメージがなぜ浮かばないか?
chemazaki: そうだね。
イコ: 6さんはログ追いかな?
6: 単純に飯食ってたので、お手手がふさがってました。
イコ: www
chemazaki: w
6: まだコンテクストをうかがっていた段階です。
ログはみれないので。
イコ: あ、そっかー。
白が一行目、銀が二行目にある。
最初読んだとき、とくに気にもとめずに、空港のなかの様子と思って読んだけど…
よく考えたら変やなと思って、6読目くらいに考え直した。
ということは、5読分おれは白と銀の違いを、
なんにも考えず読み過ごしてたというわけだ。
イコ: これはおれのせいなのかしら?
みんなはどう思った?
chemazaki: えっとね、
視覚の描写としてはハードル高いと思う。
一行目だし、
「もう断らなくても飛行機だってわかるよね」って段階ならともかく…。
イコ: そうだねー。
chemazaki: 白く磨かれた場所がターミナルかどうかも自信ないからね。
だいぽむ: 俺も読み過ごしてたなぁ。
楽堕 天: いきなり色が来ても分からないのかな。
土台となる部分がないというか……「場所」って表現だけだし。
イコ: たしかに。
chemazaki: 床、でもいいね。
楽堕 天: これが物体なら分かるような。床とかでも、きっと。
イコ: 場所ってのもまた抽象的だよなー。
chemazaki: 透明感を出すために抽象的にしてるのかな、やっぱ。
イコ: それはあるかもしれない。
楽堕 天: 白、銀色、光沢も此処では形容詞(?)的な感じがして、
なにを元に読み進めていいか分からなくなっている気がする。
イコ: 作者には確たるイメージがあるんだけどね。
chemazaki: うん。
楽堕 天: 透明さが増して、曖昧って感じがしてしまう。
chemazaki: タイトルの「ターミナル」が唯一の鍵で、そこを頼るしかないんだな。
イコ: その曖昧さを狙っているのか、それとも、確たるイメージでつなぎたいのか。
chemazaki: そうか、曖昧さを狙ってるのか。
6: 固有名がないこともイメージから遠のくのに一役かってるね。
イコ: うん、ない。
6: 広告も地名もない。そこには、なんていうのかな…
普段の自分から離れた、漂泊の身が感じられる。
イコ: もし具体的にしたければ、空港内のアナウンスとか、
人々の服装など、書きこめばいいんだけど、ない。
6: 何からも繋がっていない。すべてのものから離れた私。
それは旅する時に感じる感情かも。
イコ: あー。
だいぽむ: ふむ。何にも束縛されてない感じはあると思う。
イコ: 6さんは、この視点の主を、そういう「私」だととらえた?
6: いや、感傷にひたっている私ではないでしょう。
そうした漂泊的な感情の行きつく先=ターミナルが
あの言葉の中にあって、
無数の旅行者の漂泊の感情が集まって、
あの光景を紡ぎだしているような気がしたよ。
イコ: なるほどー。
6: つまり幽霊みたいな。
chemazaki: むむむ。なるほどねー。
6: 感情のプラットフォーム。
楽堕 天: うーん、そういわれてみれば……。
6: 具体的な誰かではなく、誰でもいい誰かの感情って気がします。
6: ところで包容力のあるステージの顔ってなにかな。
意味がわからない。
だいぽむ: 俺もわからんw
chemazaki: んーーーー。
イコ: ターミナル全体のことじゃねー。
ターミナルは、包容してんだと思うよ。
6: この言葉だけ浮いている気がする。
chemazaki: 顔だからなにか象徴するものの気がするけど。
6: ステージは?
イコ: 床。
6: 床なんだ。
イコ: ま、安直だけどね、そうとしか読めん。
chemazaki: 人生模様の舞台ってことじゃん?
イコ: あーー。
chemazaki: でも顔がつじつまあわないんだ。
イコ: 「顔」ってのは、
6: 誰の顔?
楽堕 天: 顔が分からない。
イコ: そのステージでも目立つ何かってこと?
あ、添乗員?
chemazaki: スチュワーデス。
三連目につづくのかな、もしかして。
イコ: 搭乗口にいるあれか。
あ、待てよ。
そしたら行ってらっしゃいも
お帰りなさいもスチュワーデス?
chemazaki: 推理w
イコ: 緩く受け止め返すのも?
切符を受け止めて、返してるように?
chemazaki: 従業員。
だいぽむ: おやすみなさいが浮かね?
イコ: だね。
chemazaki: そこはまぁ、締めだし、的な?
だいぽむ: w
イコ: いやひょっとしてさあ。
そうやって読んできたら、「おやすみなさい」で解釈に困るように
わざと仕掛けてんじゃないかw
だいぽむ: 緋雪さんのトラップにかかった。
イコ: そこに解釈の多様性をもたせようとしてるとか。
chemazaki: どういう意味?
イコ: 読者をひとつの情景に落ち着かせたくないんじゃない?
6: 「お帰りなさい」が「おやすみなさい」と呼応しているように感じます。
chemazaki: 「行ってらっしゃい」→「おかえりなさい」では?
6: あ、そうじゃないです。韻をふむって言いますよね。
だから、最終行と最終行で言葉遊びをしていると思いますよ。
chemazaki: なるほど…。
6: 3連目と5連目ですし、意図的なリフレインかと思います。
chemazaki: わかります。
ただ、リズムを意識した感じが全体に薄いので、
うーーん、となりました。
6: そうですね。僕もリズムにいってほしくなかった。
イコ: わざとリズムをずらしてる感はあるよ。
6: あ、それはあるのかも。
chemazaki: うーむ、よくわかんない…。
イコ: どうも腑に落ちないけど、まあ
イメージは最終的に浮かんできた。
一読した段階でもターミナルなんだな、とは思った。
chemazaki: そうだね。
6: 緋雪さんの詩は良作だと思う。
イコ: お、るさんは褒めるところがないって言ってたけどね。
6: なるほど、イコさんも否定派ですよね。
イコ: イコさんは、緋雪さんの詩、きらいじゃないんだよ。
6: いやこの作品について。
イコ: むしろ好きな方かな、ターミナルも。
6: え、ぶったぎるって書いてなかったですか。
イコ: でもね、まだまだ甘いんだよ。
なんかぶったぎってくださいと言わんばかりの作品に見えた。
6: 緋雪さんは本日なぜいないのだろう。
chemazaki: だね。勿体ないね。
6: るさんの批判点は?
[11/10/23 0:46:26] イコ:
まぁなんにせよ現実感がない理想的な同伴者
その「きれいごと」とやらもひゆきさんの中に灯った立派なイメージってのは
威張っていいと思う。俺にしか感知できない無垢さだと思えばいいと思う。
ただそれを読者に表現するには、この詩みたいな、
「現実感がない理想的な同伴者」を適当に書いて言葉を滑らせてる以上、
一向に辿りつけないと思う。
その「きれいごと」をもっと分節化していくべきなんだよ。ソーニャ的な無垢さなのか、ボヴァリー夫人的な純情なのか、とか色々あるじゃん?
6: 同伴者ってどゆこと?
イコ: この視点のことね。
6: あー。
おれは上の読み方は貧しいと断じたい。
が、るさんがいないとこで言うのもなんだし、これまでとする。
つーかソーニャが分からない。
イコ: 罪と罰でしょ?
6: なるほど。
イコ: おれはね、「物音のしない光」って書き方が、
どうにも気に入らないんだけど6さんどう?
6: いいかな、許せる。
イコ: えー。光なんだから、物音しないじゃん。
当たり前だよ。
6: いや、光にもいろいろな種類のひかりがあるじゃないですか。
これは想像するに誰もいない静かな場所に
ホコリをライトアップしながら舞い降りてくる、
静かな光のことでしょ。
そういうイメージが喚起できるから。短い言葉で。
イコ: な、なんだってーーー
6: いいのかなって。
イコ: できねえ、無理。
射し込みっていうから夕陽とか、いや夜だから機体のライトかな、
とか、そーいう類かと思ったよ。
窓から射してんのかと…。
chemazaki: 月明かりじゃないの?
イコ: 月明かりでもいいね。
6: いや、機体のライト。これ、言われたら見えました
イコ: どっちにしろ窓から射してる感じしか想像できんかった。
6: でも、光は物音しないってあたりまえのことを
もう一度あえて言うから面白くないですか。
イコ: んーーーー
chemazaki: w
イコ: それを表現するから面白いんじゃないの?
6: 表現しているのでは?
イコ: 説明しているだけじゃ…。
たとえばおれだったらこうする!
「待ちくたびれた子どもの眠っていたソファに光が射し」
6: いえ、この場面ではその言い方は不適切だと思います。
それはなぜか。
イコさんの言い方は、なめらかです。
しかし、この詩はおかしみや違和と共に味わうべきなのかなと。
イコ: あーw
6: つまり、説明すべきでないことをあえて説明している変なやつってことです。
イコ: まあ、そこだけおれの書き方に直したら、緋雪さんのリズム崩れるね。
6: それがキャラになっているというか。
イコ: www
あー、そういうユーモアって、あるよなww
6: だから、僕も使うなら緋雪さんの言葉になると思います。
イコ: 面白いって、そういうことか・・・w
イコ: うーん、長くなったね。このへんで終わりましょうか?
楽堕 天: お疲れ様です。
6: 了解しました。お疲れ様です。
[11/10/22 21:01:00〜11/10/23 1:01:53]
chemazaki