◆8月合評会①
日時:8月25日(土)21時~
場所:skypeチャット
ホスト:仙人掌(イコがホスト)水面(神崎がホスト)アニエス(小野寺がホスト)
内容:仙人掌:神崎 裕子(8枚)
水面:芦尾 カヅヤ(41枚)
アニエス・ラリサにて(1974):崎本 智(14枚)
参加者:イコ、小野寺、神崎、安部、カヅヤ(文章)、小山内(文章)、6(文章・途中参加)
『仙人掌』(神崎)について
イコぴょん: こんばんは。
神崎: こんばんは
イコぴょん: でははじめます。仙人掌の感想をお願いします
カヅヤ
細かいところにちょこちょこ引っかかってしまいました。
普通こう感じないかな?いや、私がずれているのかもしれない?と思いながら、気になった点を羅列してみました。
「付き合い始めだから親に紹介する」
「付き合い始めに実家に泊まる」
という感覚が理解できずに悶々としました。私の頭が固いのか。遊び慣れてる男ならそんな面倒くさいことしないのでは?と。
子供ができて絆が確固たるものになるのはむしろ庶民、そういう風習を持つ土地、あるいは昔の話で、政略結婚なら結婚したときがいちばん盛り上がるときで、会社の規模が大きくなるのならその時点では?と。
シリアルで物珍しくなる男は、バターロールにレタスとハムだけのサンドイッチと紅茶のみという朝食も物珍しいのでは。書かれたもの以外のメニューもあるのかもしれないが、書き方から、これだけしか用意しなかったように感じられたので。それ単体の朝食が珍しいとは思わないが、シリアルの対比として出すには質素に感じられました。
あと、サンドイッチにするハムをわざわざ油しいて焼く、というのにも違和感を感じました。スパムとかの厚いものかとも考えたけれど、「ハム」と書かれたら薄いものだよなと。最初、ハムエッグ作っているのかと思った。ベーコンなら違和感ないのですが。
他、断片的な感想を。
乳首陰茎噛みちぎり妄想では、漫画の「ブラッドハーレーの馬車」や「最遊記」を思い出してニヤニヤしました。あと、少し前にニュースになった、局部調理のイベントを思い出し、なんてタイムリー!と思いました。
爪がけっこう早く土に還るというのを知らなかったので、勉強になりました。髪は長く残るけど、爪はわりと早く消えるんですね。遺品として取っておくぶんには残るけれど、土にまけば骨や髪よりも早く消える。爪ってとても面白いモチーフだな…!と思いました。
ツイッターのシーンは、横書きだから違和感がなかったけれど、縦書きだとどう映るか気になりました。小山内さんの作品にもネットを使ったやりとりがあったので、比較しつつ、自分がシーンにツイッターやチャットを使うとしたらどうするだろう、と考えさせられました。
女の子がお茶になにを願ったのか分からずとても悔しい。以前、尼子騒兵衛が公演で「旦那さん殺すにはね、竹筒にお茶を入れて、それを縁の下に埋めて半年ぐらい置いたのを、少しずつ普段の食事に混ぜると少しずつ弱って早く死にますよ」と仰っていたのを思い出し、殺す気だったのかしら、それとも別の女子と別れさせたかったのだろうか、とあれこれ妄想を巡らしました。
小山内
あまり興味のない女よりも好きな女を登場させて欲しい。
見合い結婚が決まっている状態で、すきでもない女と寝るだろうか。
商売でやっている相手だとしても、何かしら無視できない相手と寝るのであれば、
男の行動として説得力が出てくる。
ほかにも、縁切榎というのはかなり印象の強いモチーフであるが、
大して触れられずに終わってしまう。
ぜひ転がして、読者の関心をかきたてて欲しい。
政略結婚のモチーフがペラい。せっかく出したのだから掘り下げたほうがいいのではないか。
設定を書き出しただけのように感じられてしまうので、この話を出すのなら、
ある程度料理する必要があるのではないか。
視点の変更を少ないセンテンスで多用している。
視点の変更をしていく過程に、なにかしらお話の底流があると読んでいて面白みがあると思う。
サボテンと榎をつなぐ、植物に関心のある人物がいたなら、ぐっと引き締まったのではないか。
6
実験的で特異な小説だった。
だけれどまずは、読みやすさを確保するべきだろうとおもう。
この小説を一目みたひとが最後まで読みとおすには辛いものがあるのではないか。
仙人掌に爪をまいて花をさかせる―、縁切柳―など諸々のエピソードには小説の題材として興味を持たせるものではあった。焦点人物がいきなり変る際も、何か予兆のようなものを入れておくべきで最初はすごく混乱して読んでしまった。説明を省くことで謎めいた雰囲気を出すことはできるかもしれないが、それはここぞ!というときに使うようにしてほしいなとおもう。
イコ
前回の童話よりも研ぎ澄まされていた。ナイフのような言葉の連続。ただ、もっと話を膨らませてほしい。読者に委ねる部分が多すぎる。
小野寺: シニカルな作品だと思いました。細部はともかくとして作者のシニシズムは良く伝わってくる。こういう作品好きな人は好きなんじゃないかと思う。それからわりに印象が残るし、文章も書き足りていないとばかりは言えない味わいがあると思いました。
ただ、爪を切る擬音が短い割にはやや頻出してくどいかな。
小野寺: 私の個人的な感想では文章の繋げ方は今回の月刊ツイ文8月号の中では最もいいのではないかと思いますけどね
神崎: それはどうしてでしょうか
小野寺: Ⅱの後半部分などは非常にいいと思う。車で一時間ほどの場所に美咲の家があった。あまり大きくはない。直前になって家には泊まらせることができないから車の中で寝るように言われた。何この野郎と思い手を出そうかと思ったが、そのようなことをすれば縁切柳の事がすべてなかったことになりそうだ。仕方がなくそのまま放ることにした。結局は体よく里帰りのアシに使われただけなのかもしれないのだが。幸いまだひどく暑い季節ではないため車の中で過ごすことも可能だ。
しばらくすると美咲が車の窓をノックした。いつの間にか眠っていたようで日が落ち西の空が真っ赤になっていた。移動を開始する。柳の前に来たころには既にかなり薄暗くなっていた。あたりを見るのに明かりがいる。柳にむけヘッドライトを向けると、ゆがんだ影がその後方にできて無気味であった。ところどころに皮の剥がれた跡があった。
その中に一つだけ真新しい切り傷があった。樹液がぬらぬらと光っていた。その日美咲に渡された茶は苦く、アクが強かった。
小野寺: この部分などは平易であるけれども小説の中の出来事に重みがあると思う。一番いいのは主語がうまく隠されています。「私」と書いていない
イコぴょん: 安部さんお見えになりました。
現在、神崎さんの作品について合評中です
小野寺: おお、安部さん!
KOUSAKU Abe: こんばんは、
小野寺: こんばんは
KOUSAKU Abe: 御無沙汰しておりました。
小野寺: 安部さん、仙人掌の感想をお願いします
神崎: (酷評してくださって結構ですよ)
小野寺: いやあ、自分の感想に対するリアクションがみてみたいよ
KOUSAKU Abe: 冒頭の爪切りのシーン、ぱちん。ぱちん。という音の繰り返しが、効果的でした。乳首や陰茎を噛み切る想像も、字に書かれると意外と(怖さはあっても)グロテスクでないなと思ったりしました。仙人掌の登場が少し意図が見えにくかったのですが、爪と仙人掌には何かエピソードがあるのでしょうか?
小野寺: 神崎さん、1作品1時間にしますか
神崎: 45分から60分を目安にしましょう
小野寺: 了解です
KOUSAKU Abe: ただ、必ずしも(僕にとって)効果的でなかった演出は、寧ろリアリティを醸している気がして、それは小野寺さんが仰った、「私」という主語が使われていないこともあるかもしれません。面白いとか、つまらないとかじゃなくて、薄気味悪さを凄く感じました。(とりあえず以上で)
小野寺: それ、同意です
イコぴょん: 薄気味悪さは、自分も感じました。「苦い茶」が効いています
小野寺: これは縁切柳の樹液なんでしょうね
イコぴょん: 「木の皮のようなもの」が異物としてまず冒頭に差し挟まれていていいと思う。
イコぴょん: 煎じて呑ませたんでしょうね
KOUSAKU Abe: その後に爪が来ると言うのも、良いですね、イメージのつながりがあります。
イコぴょん: そうですね、イメージに自然なつながりがあります
KOUSAKU Abe: 乾燥させた皮膚や、放置された爪は木の皮のようだったり、煎じたりと、なにかとイメージが自然です。
イコぴょん: それらのイメージが自然に、けれど「ささくれだったまま」結びついて、薄気味の悪さを演出している
イコぴょん: 自分はこういう薄気味悪さは好きで、面白いと感じます
KOUSAKU Abe: ええ、全くその通りだと思います。
小野寺: うんイコさんは薄気味悪いの好きそうな気がします
小野寺: 安部さんも!
KOUSAKU Abe: 薄気味悪いのから気味悪いのまで大好きです。
イコぴょん: 小野寺さんも仰っていましたが、こういうものが好きな人……一定の需要はありそうですね。8枚という尺や、視点人物の急な変更についてはいかがですか
小野寺: めちゃんこわかりにくいですよ
KOUSAKU Abe: この長さであることによって、簡潔としているがゆえの「薄」気味悪さがあると思います。勿論神崎さんの文体が最もそれを醸しているわけですが。視点人物の変更は、良いと思います。特異性を無くして、もっと一般的になるから、「薄」気味悪さになると思います。
小野寺: 博の話なのに書き手の感触が濃厚にでている。私よりも博のほうが私らしいってどんな小説やねんとは思うけれども
イコぴょん: 薄気味悪い効果をあげる演出として、一役買っている感はありますね。ただ、たしかにすごく分かりにくく、混乱を誘う
イコぴょん: 小山内さんも、6さんもそれを言っておられる
KOUSAKU Abe: 混乱は確かに避けられませんよね。
イコぴょん: 混乱を招いても、噛み砕いて考えてもらえるか
KOUSAKU Abe: 貰えると思います。分量がこれくらいなので、大丈夫だと思います。
小野寺: なるほど、そして、確かに
KOUSAKU Abe: 加えて筋書きも直線的で、補注のような挿話においての視点変化は、混乱こそあれど、物語の回収とともに理解が追いつくと思います。
KOUSAKU Abe: (細かいのですが、サボテンが「仙人掌」となっているのも良かったです。)
イコぴょん: そうですね、小説がひらける可能性のようなものは、たくさんあるように思えました。男女の関係や、これまで行われてきたことなどを想像させる
イコぴょん: サボテンだと、興が半減ですね
KOUSAKU Abe: ええ、やはり物語における「背景」が自然と浮かびあがってくるととても「感じやすい」作品だなと思います。
ですよね。 >イコさん
小野寺: ただ、カヅヤさんの細かな部分の指摘はいちいち納得できるものでした
イコぴょん: ただ、今まで出てきたことも十分に分かるのだけれど、もっと長いものにしてほしい。このまま長くするのではなく、背景をもっと細かく想像できるように、肉をつける作業をしたうえで、この作品も見てみたいと思うのです。
小野寺: カヅヤさんの突っ込みに耐えられるよう神崎さんに頑張ってほしい
神崎: (精進します)
KOUSAKU Abe: カヅヤさんの「不自然さ」の指摘は確かにその通りですね。
イコぴょん: 自分はtwitterの場面が不自然に感じましたよ。twitterの場面は、誰が喋ってるのか、分からなくて何度も読み返した。これだと、misakiとhikunの会話というより、misakiとhikunに宛てた誰かのリプライみたいに見えますよね
神崎: (twitter.via.wedの表示に合わせたつもりですが)
KOUSAKU Abe: 小山内さんの感想にしても、6さんの感想にしても、頷けたり頷けなかったりですが、確かに雰囲気はとてもあるから、逆に僕は一読した時にもっとも薄気味悪いのかもしれないとさえ思えました、今。ただ、その薄気味悪さって、「旅行中寂れた漁村へ迷い込んだ」くらいの話で、実際は「ありきたり」あるいは「(主観による)捏造によるありえなさ」に基づいてるのかもしれませんね。
イコぴょん: お2人は、すぐに分かった?>twitter
KOUSAKU Abe: 特に問題はありませんでした。 >イコさん
イコぴょん: ふーむ、じゃあ自分だけですかね……
小野寺: そんなに違和感なかった
イコぴょん: ぜんぜん分からなくてw
イコぴょん: 二人の名前が並列だから
KOUSAKU Abe: 確かに、: を足すと全然違うかも。
小野寺: 榎のかわりに柳でもいいのかという方がきになりました
神崎: (なるほど:ですか気が付かなかった)
イコぴょん: いまだにパッと見混乱する……こういうわけであれかもしれません、twitterとか、「やっていない人がいるかもしれない」何かを使うときは、もう少し、表示の仕方に気をつけた方がいいんじゃないかと思うんですよね。やっている自分も混乱したので。
KOUSAKU Abe: それは確かにそうですね。それこそTwitter文芸部だとそこらへんいい加減になりかねないですね。
KOUSAKU Abe: Twitterやってるのが前提と言う環境……
イコぴょん: そうですね、この作品が、内輪を対象にした作品であるのか、それとも広い読者を意識して書いた作品なのか
イコぴょん: それによっても書き方は異なってくるのですが
KOUSAKU Abe: それは書き手としては勘所の一つですよね。
小野寺: @マークをつけると返信になるから変だということですか
イコぴょん: そうです、そう見えるということです
小野寺: そうじゃん!
イコぴょん: twitterやっていない人からすれば、ハナからなんのことか分からないかもしれません。この会話って、でも@misaki89 うちには縁切柳と近所から言われている柳がある。縁切榎みたいに皮を煎じて飲ませれば男女の縁をきれるって。
@hikun @misaki89 何それ気になる。
@misaki89 @hikun 結構大きな柳の木で皮も分厚い。刃物で傷をつけたような跡も残っているよ。
@hikun @misaki89 今度の休み見に行こう。
イコぴょん: misaki⇒hikun⇒misaki⇒hikunの順番で、話者ですよね
神崎: はい
イコぴょん: ただこの書き方だと、一番上のも、誰かがmisakiに対して、リプライを送っているように見える、ということです>小野寺さん
小野寺: ええ、そう見えます
神崎: メイン画面では神崎@kanzakiyuko1221
(本文)
となっているのでそれに倣いました
イコぴょん: だからたとえば、
美咲@misaki89
うちには縁切柳と近所から言われている柳がある。縁切榎みたいに皮を煎じて飲ませれば男女の縁をきれるって。
イコぴょん: こんな風に書けば、混乱はなかったかもしれませんね
小野寺: でもそれだとツイートですよね
イコぴょん: 博@hikun
@misaki89 何それ気になる。
イコぴょん: ですから、ツイートなんですよ。はじめのは、誰かへのリプライではなく、単なるツイート
小野寺: ああ、そうなのか。美咲は複数彼がいるわけなの
イコぴょん: それはⅠの叙述と絡めてのことでしょうか。だいぶ時間がおしているので、とりあえず、この先は、放課後にやりましょうか
小野寺: はい
「水面」(カヅヤ)について
イコぴょん: じゃあ次は、水面
神崎: まずは感想をお願いします。
小山内
「水面」
生理と学校のプール授業のことを書いている。
文章はうまく、少女視点でうまくかけている。
文章が若干耽美であるが、お話になじんでいるのではないか。
うまいと思うだけで終わらせるわけにはいかないので、私なりの視点から、「いまこの作品は発表されるに足るか」という問いから見てみる。
薬局のありかたや、生徒同士・家族の関係などは、現代性があり、それが物語に落とし込まれている。作品の側面を構成していて、おもしろい(家族については本筋といえるかもしれない)。
話の意味合いから価値をみだすのは難しいが、淡々とつづられる学校生活や家族関係を間違いなく照射している。
力作じゃないか。
KOUSAKU Abe: まず、僕はこの作品とても好きです。女子じゃないから判断しようがない点も多かったわけですが、それでもとても共感できて、なんというか、そうですね、共感できるだけに、あまり語れないです。ついこないだの自分を思い出すようで、とにかく恥ずかしい感じで、あまり多く語りたくない(良い意味で)です。
神崎: 生理という男の知りえない世界を描いている。ふーむ、このようなものなのか。と一読の感想。(蛇足の部分も知らなかった)
男視点で読むとどこか窃視しているような気になってしまう。
家族との摩擦がすこしずつ少女を変えていくのかなと。
小野寺: この作品のまとまりや文章は申し分ないと思うし、非常な力作だと思います。奥手な主人公の冒険がタンポンというあまりに文学で取り扱われること少ない無視されがちなそれでいて女性にとっては身近で重要な存在をこまかに描いている。その描き方も血を軸に徹底されている。ただ、欲をいうと文学というのなら不可視の部分がほしい。この作品、あまりに可視的でありすぎるのではないのだろうか?エンタメとしてもなぜかようなことにこだわるのかという疑問が生まれてしまうと思う。
イコぴょん:
「水面」
おもしろすぎて読んでいる間、時間を忘れた。
生々しく描かれる中学生の生態、悩み、というものが、たいへん伝わってきて、ものすごく好みの作品だ、と感じた。(わりと自分の小説と近い方向を進んでいると思った)
ただ、語り手が主人公に寄り添いすぎているため、母親と父親が、ただ無理解な、典型的ダメ親になってしまっている。母親と父親がそう考えることすらも、作者はもっと呑みこんで書いてほしい。かれらが主人公にとっての敵であっても、読者にとっての敵になることは、あまり好ましいと思わない。あと蛇足は不必要である。まさに蛇足。
イコぴょん: 小野寺さん、カヅヤさんは別にこの作品を「文学」とも「エンタメ」とも言ってないと思います
6
ひとつの短編として非常に完成度が高い作品。
冒頭の映画の一場面のような描写が輪郭をおびはじめて、それが月経血であることが分かるくだりは痺れた。また家族のどうしようもない部分が進むにつれて明らかになりすごくリアルだった。生理用品をドラッグストアに父と買い出しに行く場面など、すごく印象に残っている。
以前、カヅヤさんのもっと長い作品を読んだ時は統一感がなく、ちぐはぐな感じがしたがこれは執念と呼びたくなるほどの徹底した統一感がみられてとてもよかった。
生理を迎えたばかりの少女のとまどいやはじらい不安が仔細に描かれ、その描かれ方にも参考になる点はあった。
ふざけあって泥がはねて茜の服に着いてしまった時、「血じゃないから洗えば落ちる」と言いかけたところとか起こりそうなことだとおもった。
婦人科やドラッグストアで働いているひと(またはその子)のが父や茜「同級」という世間のせまさにも土地感として古い町ということが書かずとも描かれていて、そこにも土地の書き方のヒントをみつけた気がした。
小野寺: カヅヤさんはどういう意図なのかはわからないですね。人体の不思議
イコぴょん: 映像的文章なのは、漫画の影響かと思いました。
小野寺: 私は生理の知識と言うのは確かにもっと幅広く老若男女の別なく知識を共有すべきだとは思いますね。昔だったら赤飯を炊いたりしたわけです。いま、そんなことしてるのかなあ
イコぴょん: この作品は、思春期の女の子に対する無理解や、無神経との、抵抗とはとても言えない一種の摩擦の表現なのだと思います。
神崎: どうなのでしょうか。自分は女の兄弟はいないからわかりませんね>小野寺さん
イコぴょん: 赤飯は炊きませんよ
KOUSAKU Abe: 全くその通りだと思います。 >イコさん
イコぴょん:<<< この作品は、思春期の女の子に対する無理解や、無神経との、抵抗とはとても言えない一種の摩擦の表現なのだと思います。
小野寺: 私は無理解や無神経の面、若干はあるような気もします
イコぴょん: けれど蛇足の部分は、作者の生硬な自己主張のように見えて、不必要に感じました。意図は知りませんけどね。
神崎: 特に父親が「透明な」袋に生理用品を入れる。紙袋に入れないところはよく表現されていると思います。
KOUSAKU Abe: (摩擦とその先のいろんなこと、ものへの主人公の持つ嫌悪感も感じました。ある種の潔癖的な。)
小野寺: 蛇足の部分は、生理について良く知らない人が読むと誤解を生じるかもという配慮なんでしょうね
イコぴょん: 自分はこれが「読者よ、もっと理解を求める!」と作者が訴える類の作品だったとするなら、ちょっと評価を下げずにいられません。そういう作品があってもいいとは思いますが、そういう作品を自分が望まないということです。
小野寺: そのあたりはよくわかりません。イコさん
イコぴょん: 誤解が生じないように、作品のなかに書いていくべきなのはないでしょうか。蛇足で付け加えるのは、やはりあまりよく思えません
KOUSAKU Abe: それはありますよね。僕も、この小説については主張の意図はあって欲しくないです。思春期はみんな孤独なんです。 >イコさん
神崎: ナプキンではなくタンポンを用いることですね。性器の中にモノを入れるのに抵抗が出ている。>安部さん
イコぴょん: もちろん作者の真意は聞いていないのですからわからないのですが、そうとられる作品ではあると思うのです>小野寺さん
イコぴょん: そうですね、安部さん。思春期はみんな孤独です。
小野寺: そうなんですよ。私がかんじたのはそれです。
KOUSAKU Abe: そうです。そこは特に起点というか、そういう潔癖の印象的なシーンだと思います。ただ、もうそのたカヅヤさんが描写した多くの事物に対して、茜は潔癖的な拒否感や嫌悪感を腹の中に溜めこんでいるんだろうな、って思うんです。 >神崎さん
(思い入れが強いかもしれませんが。。。)
イコぴょん: プールは「死」をイメージさせるようにしていますね。プールの水面と、トイレの水面。桜の花びらの堆積や蝉の死骸と、トイレのなかに排出される卵。これを絡めているようなのだけれども、効果的でしょうか?
KOUSAKU Abe: 隠したさ、隠せなさ、みたいなものも感じました。そういう死や生理といった、受け入れ難い現実とか、なんとかを。 >イコさん
イコぴょん: 隠したい、隠せない……なるほど
KOUSAKU Abe: 水面下って、みんな触れなくても、見えてるんです。
イコぴょん: うまい言い方だ
イコぴょん: そうかー、自分はそこまで想像を広げられなかった
KOUSAKU Abe: (いやー、段々恥ずかしくなってきてしまいました(笑))
イコぴょん: プールの描写は、もっと素直にすればよいのに、と思った。
イコぴょん: 桜とか、蝉を、そこまで意味ありげに、描かなくてもよかったんじゃないかという
イコぴょん: 中学生の存在自体が、十分になまなましくて。
小野寺: プールで展開したイメージは死を感じますが、それは深化されなくてだんだん薄くなっていくように感じました
イコぴょん: うん、深化していない。自分は、このイメージはあまり好きではありません。
小野寺: 私はわりに好きです(笑)
KOUSAKU Abe: (それが、なんだか思春期の「軽さ」だったりするかもなとも思ったり、、、(軽妙か軽率かは判りませんが)。水面に浮かんじゃったりなんだったり。)
イコぴょん: でもトイレの水面に血が流れる様子は、とてもよかったと思います。血が垂れる様子を見て、「自分だけ?」と感じる中学生。誰しも、自分のからだに起きるさまざまな事柄に対して「自分だけ?」と感じると思うし、自分もまた、そのように感じたのでした。
神崎: (掃除してしまうのだから死のイメージも薄くなったのかも)
KOUSAKU Abe: 確かに、流したり掃除したり、しばしば「その事」に向き合わなくてもいい時間がありますし、それで余計かもしれません。
イコぴょん: うん、なんというか、明確なリンクが、主人公の実感を通して、見えて来なかったんですよね。
小野寺: 思春期からあまりに遠ざかってしまい思い出すのに苦労しています
イコぴょん: そしてこういう風に描くなら、3人称である必要も、あまりなかったように思え
KOUSAKU Abe: (近いと恥ずかしさが。。。多分毛を剃った後のチクチクってこんな感じなんだろうと。>小野寺さん)
イコぴょん: はい、ありますね、男子であっても、想像しちゃいますよ。
神崎: (脛の毛そったら涙出るほどチクチクしそうだ)
小野寺: あってもエロくなくてもエロい
イコぴょん: 男子目線なのですが、中学生の頃、自分がまだあまり毛が生えてなかったときのことなのですけれど、ある女子の、セーラーのすきまから、フッサァッ!とした大量の脇毛を発見して、ショックで倒れそうになったことを思い出します。
神崎: 女の子は剃っていてほしいという願望ですね
小野寺: この作品は見たいようで見たくないものを見せつけてます
神崎: (抜くってのもあるか)
イコぴょん: 自分は思春期の戸惑い、悩みの数々を、今でも鮮明に思い出せて、それがカヅヤさんの小説を読むことで、次々に暴きたてられていくような、悶々とした感じがありました。こういう、暴きたてられる小説、大好きなのです。
見たいようで見たくないもの、たしかに。
イコぴょん: 願望もあったし、おれ、そんなに生えてないよ!っていう劣等感もあったのです。>神崎さん
小野寺: 6さんと逆方向に感じるよ
KOUSAKU Abe: いやあ、刺激が強すぎる。(エロい意味じゃなく)
イコぴょん: さて、カヅヤさんから実は、自作の反省をいただいております
イコぴょん: カヅヤさん
【自作反省】
突っ込まれたり時間余ったら晒していただければ…。
甘酸っぱくないやぶうち優(性教育漫画描いてたという印象が強い)を目指した。子供向け性教育漫画って、大人になってからの方がエロく感じたりするよね…。と思い、真面目ぶってる、男も恋愛も不在の、ソフトエロを目指した。エロイと言ってもらえたら満足です。友人には「猥褻」「エロイ」と言われたので本願は果たしました。
反省
どれが今年の話でどれが去年の話が、分かりにくかったように思う。
読み手の方々どうでしたか…。
1999年設定にした理由2点。
・「現代にしたら、ネットでググれば解決してしまう」と思ったため。茜みたいな子は携帯で検索して質問して「あーなんだ中学生も使ってるじゃん」と思って終わってしまう…。
・あレジ袋持参運動以前に設定するため。父のエピソードを入れたかった。
上記の理由で1999年設定にしたのだけれど、それを生かしきれなかったと思う。もっとノストラダムス盛り込めばよかったかも…と反省しています。
小野寺: 一読した時は、食事中は読めないなあ、これと思いましたが二度目はそうでもなかったです
イコぴょん: ①エロさはあったか?②どれが今年で、どれが去年かすぐに分かったか?
KOUSAKU Abe: [2012年8月25日 23:01] イコぴょん:
<<< 大人になってからの方がエロく感じたりするよね…。まだ大人じゃないことがわかりました。
イコぴょん: ①エロ……くはない。エロいものを見たときに反応する男子特有の敏感な何かが反応しなかった。②もう少し分かりやすくしてほしいけれど、読み返せば分かる。許容範囲内だった。
小野寺: 残念ながらエロいとは思いませんでした。グロいです。②なんとなくはわかる
KOUSAKU Abe: ②問題はなかったです。雰囲気が出来てるので、なんか、ぼうっと過ぎて行く感じで、過去の時間の流れって感じですね。
神崎: ①エロさよりも性の本質的なグロテスクさがみえている。エロイとは思えない。②何となくわかる。
イコぴょん: 男が読むとエロくないという結論になりそうだw
KOUSAKU Abe: エロくないし、僕はグロさも感じませんでした。だって、自然の事ではあるわけだし。。。
小野寺: 茜がかわいいとか清楚というイメージを植え付けたうえならかなりエロく感じるかもしれない
KOUSAKU Abe: 小野寺さん。。。
イコぴょん: ちなみに綿矢りさの「蹴りたい背中」はちょっとエロい。この差はどこに。
KOUSAKU Abe: 思い出しました、それ。僕も。
KOUSAKU Abe: でも、あれは中学生が読むとエロいくらいの話かと思います。
カヅヤさんの狙いとは逆じゃないかと。。。?
イコぴょん: プールの更衣室の描写がありますからね。「毛の生えた股の間」っていう表現がオッサンを煽情した、らしい。
小野寺: 綿矢さんは女性の息遣いを感じる
KOUSAKU Abe: おっさんの群れが満員電車で早朝から煽情されたのか……
神崎: [2012年8月25日 23:08] イコぴょん:
<<< プールの更衣室の描写がありますからね。「毛の生えた股の間」っていう表現がオッサンを煽情した、らしい。これはエロイですね
「アニエス・ラリサにて(1974)」(6)について
小野寺: じゃあ、感想をどうぞ。
小山内
イメージの移行がはやく、お話がぼやけている。
ギリシャ?人の主人公の内面もまた荒さを感じる。異国の雰囲気はあるのだが、
息遣いがない。
ラリサの街を詩のような文体で描写していくのは面白い試みだと思う。
これはうまくかけている。ところが、作品の中で、ここだけ完成度か高く、
全体的には収まりが悪くなってしまっているのではないか。
中盤に出会った男とプジョーで移動していくくだりは、
現実なのか夢なのか読んでいてとまどった。
それまでの話の筋がしまりに欠けるので、ここで一気につかめなくなってしまった感がある。
ギリシャの人々が、ディオネの傷にラリサ・チャスマと名づけたことと、
主人公が心の傷とラリサの街で向かい合うことになるという感覚に、
この話のキモがあるのだと思うが、おぼろげでつかむことができなかった。
カヅヤ
雰囲気が好きすぎてとても悔しい。
段落のない改行が、見た目にもとても綺麗。
1行開けるところのリズムが絶妙。
以下の表現がキラキラしていてとても好き。
「梨は冷たくはなかったが良い味がした。」
「あまいなつかしいにおいに石の冷たさが感じられた。」
音楽をやっている友人で「旋律より音色が好き」という人がいて、絵で言えばデッサン(構図)より色合い、小説なら内容(ストーリー)より文体(雰囲気)を重視する、と話していた。自分は完全に旋律、デッサン(構図)、内容(ストーリー)を見るタイプの人間だったので、友人の話がピンと来なかったのですが、この小説で「こういうことか!」と思いました。
正直、ストーリーはうまく掴めず、もやもやしました。
例えば、以下の個所。
「わたしは人身売買にでもあってしまうのではないだろうかと、嫌な予感しかなかったが、こちらを振り向きもしないタナシスに悪意があるようにも感じられなくて歩き続けるしかなかった。」
じゃあなんで付いてったん!!(バァン
なんでこの世界の女の子みんなホイホイついてってしまうん!!
でも今回の作品は雰囲気が上手過ぎて、「ストーリーとか二の次でいいや…」という気分にさせられてしまった。
「説得力」という部分で引っかかってしまうのは、自分が「理屈好き」な読者だからだろなとも思います。(村上春樹もよしもとばななも読めない人間なので…)
KOUSAKU Abe: 非常に好きな作品だなと思いました。プジョーからのくだりが特に印象に残っています。PDFの4ページ目が、ええ、本当好きです。時代観とか、舞台性とかは正直、今一つ掴めなかったのですが、むしろそれが自然さを持っている感じがしました。綿密さが反って不自然だったりするのとは真逆ですね。それだけに、奇妙さがとてもあって、昔のドラマ見てる気分でした。詩的な表現も多くて、なんか、文句ないです。
神崎: 異国の作品をよく書くイメージが形成されています。色彩感覚を直接表現しないうまさを感じた。(タナシスを最初タナトスと誤読したのは秘密ですw)
イコぴょん:相変わらず、雰囲気を愉しめる作品で、文学的な言葉の持ってきかたが、さらに洗練されてきた。詩情豊かで、ひとつひとつの文章が楽しい。
相変わらず、誤字が酷いのはなんとかしてほしい。(専属の校正が必要か)
相変わらず、ストーリーがつかめない。ストーリーラインが把握できるようになれば、さらに面白くなると思うんだけれど、いかに。
イコぴょん: 「なんでこの世界の女の子はホイホイついてってしまうのか」←この作品に限らず、6さんの作品では女の子が得体のしれない男についていく。
小野寺: 6さんの無国籍作品のなかでも難解な部類に感じた。衛星の傷がバカロレアと関係あるのかと思った。いくらなんでもそこまでは出題されないだろうに…アウトバーンって主にドイツの高速道路なのではないかとも、それからジョイスのフィネガンズウェィクは翻訳と言うのはほとんど意味をなさないように自分は思います。読めたものではない。イギリス人でない彼らはジョイスを翻訳で読むわけであるし、また外国人の間でジョイスがどれほど読まれているのかと言う疑問もあるので、使わない方が無難なのではないかと思った。些末なことかもしれませんが。
KOUSAKU Abe: さて、ストーリーの掴めなさや難解ということを皆さんあげていますが。
小野寺: 確かにみなさんいうように詩情豊かとは思いますが、それならストーリーを感じさせるように書かないほうがいいのではないかと思います
KOUSAKU Abe: なるほど。思い切って、ストーリーをつくらないと言う事ですか。
小野寺: つくってももっと単純でもいいと思います
KOUSAKU Abe: なるほど、背景の広さ複雑さを確かに感じますね。感じる、くらいかもしれませんが、感じるだけに難渋しかねない。
イコぴょん: 昨日の一行小説では、一行でも、それなりのストーリーが感じられたのに対して、昨日の一行小説ほどのストーリーも感じられなかった。
小野寺: マンディアルグなんかどうでしょうね
イコぴょん: ストーリーをあえて作らない、なるほど。そうすると、本当に、長い詩のような感じになってくるのでしょうか
小野寺: もっとひとつの場面を丹念に書き込んでいったほうがいいと思うんですが
KOUSAKU Abe: 実際に知覚されていないが故に、頭の中にしっかり風景が浮かんでなかったのかもしれませんね。ストーリーらしきものを浮かべながら、実際余り考えずに書いた感じ。連想と飛躍の連続だったかもしれませんね。
マンディアルグは結晶なんですよ。書かれている物語が自立して内部に世界を閉じ込めてるから、背景を感じますが、飛散したりはしませんね。>小野寺さん
小野寺: マンディアルグ、あまり読んでいないですが、しっかり書いてますよね。そう結晶のように
神崎: (横槍ですがアウトバーン(ドイツ語: Autobahn)は、ドイツ・オーストリア・スイスの自動車高速道路。)ですからギリシャには通ってないようですね
KOUSAKU Abe: (僕は良く思うのですが、物語における普遍性っていうのは、どこにでもあるものを書くことよりも、どこにもないものを書くという普遍性なのではないかって。それは日常的に覆い隠されている本質を寓意や隠喩によってあらわしていく作業が可能だからだと思うのですが、永遠性もまた、時間を一切感じさせないってことでもあると思うんです。それは通事的とかでもなく、時空と言う足場を詳細で埋めないで、もっと取り払ってしまうってことですかね抽象的ですが)
小野寺: 今回の6さんの作品は一文字下げていないのですがこれは意図的なんでしょうか?
イコぴょん: はい、意図的だそうですよ
神崎: 詩を意識したようです
KOUSAKU Abe: ですよね。
イコぴょん: やはり。マンディアルグ読みたくなってきた。
KOUSAKU Abe: 是非!!(笑)>イコさん
イコぴょん: ところでパパドプロスなのか、パパドロスなのか。
イコぴょん: パジャマがピジャマになっているのは意図なのか
KOUSAKU Abe: 誤植は問題ですね。
イコぴょん: 空気がくうきなのは意図なのか
小野寺: ありがとうございます
神崎: [2012年8月25日 23:38] イコぴょん:
<<< ところでパパドプロスなのか、パパドロスなのか。パパドプロスですね
小野寺: 宿屋のフロントは誰もいない これもおかしくないですか?
イコぴょん: そうですか?フロントに誰もいないことが一種の幻想味を帯びさせており、事実か、事実でないかはともかくとして、詩的効果があると思うのです
小野寺: フロントには。と書いてほしいです
イコぴょん: あ、文章か
KOUSAKU Abe: (ああ、6さんの作品読んで、マンディアルグの話まで出て、書きたくなってきた)
小野寺: ですよね
KOUSAKU Abe: フロントだとおかしいけど、受付ならいいのかとも思いました。
イコぴょん: 書きたくなるなら、この合評会は成功だ。
6: (マンディアルグは、このあいだ『海の百合』手にいれたw どういうポジションの作品かわからないけど)
KOUSAKU Abe: (『海の百合』まだ読んでません!ああ、読もう、今夜はマンディアルグ読もう)
小野寺: 6さんの作品でもっとも感銘したのは「あなたもしつこいな」のセリフ。これ本当に唐突感があって声が聞こえてきた
KOUSAKU Abe: 確かに、そのセリフ良かったです。
小野寺: すみません。ホストとしてあまり機能していない
イコぴょん: マダムが、宇宙兄弟の、シャロンとあまりにも重なりましたw
イコぴょん: 6さんも、シャロンを意識しておられたと聞いた気がするのだけれど、でもそういう漫画からの影響も、すごくいいな、と思うのです。
小野寺: そういうの、わかんないですが
イコぴょん: そうですね、読んでいないと、絶対に分からないかと
KOUSAKU Abe: 判らないですが、この物語に融け合ってますし、成功しているみたいですね。
イコぴょん: そうですね。えっと、あと細かいところばかりつつくようなのですが、外国を舞台にした小説に「ゴジュウカラ」を使うのは、どうなのでしょうか?「ゴジュウカラ」と言われると、すごく日本的に聞こえるんですね。たしかに外国にもいるんだけれども。 やはりここも、外国ならではの鳥を出した方が異国感に満ちるのでは?
KOUSAKU Abe: うーん、それはちょっと判りませんね。
小野寺: この作品はアニエスの主観的な感想が多く、描写、それも説得力ある描写に乏しいと思います。それが私は不満!
イコぴょん: 他の部分が、日本的でない雰囲気をかもすアイテムに満ちているので……それほどつっかかりたいわけではないんですけど。
イコぴょん: ゴジュウカラって、自分にはわりとなじみ深い鳥で、手に載せて餌をやったこともあるので、異国へのトリップから、そこだけ戻ってきたような。自分だけの違和感なのかもしれません
小野寺: しじゅうからはしってますがゴジュウカラもあるんですね
イコぴょん: はい、います
神崎: ゴジュウカラこれで初めて知り大した違和感はありませんでした
イコぴょん: シジュウカラとの違いは、ネクタイがないことです。
KOUSAKU Abe: 何と言うか、最後のシーンですし、もうこれ以上強調するアイテムは要らないかなとも思うんです。説得力のある描写が乏しいというのは、確かにそうかもしれませんね。流れ去っていくばかりって感じがします。>小野寺さん
小野寺: では作者の6さんからみなさんへの質問はどうでしょうか
6: いえ、とくにないです。
小野寺: それではいったん〆ますか。イコさんどうでしょう
イコぴょん: はい、みなさんおつかれさまでした。