「お前は安定が欲しいんだろ?だから…」劇団で脚本を書く彩子は、法律事務所で働き始める。両立をめざす彩子だが、団員たちとの溝は広がり…。夢を追うか、安定を取るか。悩める若者の葛藤を描く青春ドラマ。
勉強は苦手だがダンスの得意な俺、サッカー部を休部して貴公子の伝説を書き始めたニッタ、優等生ながら俺に関心を寄せるレイカ、それぞれの矜持が青春の季節を彩る。ピッチに立てるのか、立っていられるのか。貴公子の十数年に及ぶ伝説と青年たちの一瞬が交錯する。
エッセイ競作:テーマ「電話」
「一本の電話」:あんな
人生にこれ以上無い程の彩りを与えるような幸福な電話が、きっと誰にだってある。レッツゴー!! イェーーー!!! そんな叫びとハイテンションを携えて、あなたも歩いていこう。あの人は今、幸せかな?
「電話にくたびれて」:安部孝作
利便さを増す現代の電話。著名な作家たちの言葉を借り、著者は電話にくたびれる。電話とはなにか。あなたも共感できる電話への『うんざり』がここにはあるのではないだろうか。
スマホやネットで簡単に通信できる2013年に、著者があえて目を向けているのは電話ボックス。今の我々にとって一体どういう存在なのか? 読みながらあなたは、あの日の孤独の音を思い出すだろう。