twitter文芸部のつぶやき

フォロワー募集中!

オフィシャルアカウント

部員のつぶやきはこちら

現在の閲覧者数:

歌集「セキレイの心」

日御碕灯台(大社)
日御碕灯台(大社)

 

燈台の 真白き光りを うつしとり 鳥の群れ鳴く 日の岬かな

 

ひかる空を 游ぐ千鳥の わらう海 腰かけて見る 春の声、色

 

 

 

 

経島(大社)
経島(大社)

 

「何メートル?」 聞く声すれど チョコかじり ねころぶ崖の 岩はしづかに

 

潮風に 羽なびかせて わらいなく 鳥のこぼした 空の落書き

 

 

 

 

岩樋公園(大津)
岩樋公園(大津)

 

斐伊の川の みづひく岩樋 かがやく陽 しづかなる日の さざなみ祝ひ

 

しじま川を セキレイの心 進み行けば 砂州に展けし 天の足跡

 

 

 

 

帰る日の 暗路に佇ちし 常夜燈 大鬼のカゲ 曳き連れて往く

 

立久恵峡千体仏(乙立)
立久恵峡千体仏(乙立)

 

峡谷に 遊ぶ子の聲 こだまする 苔生す樹下に 赤帽の地蔵

 

 

 

 

 

立久恵峡(乙立)
立久恵峡(乙立)

 

やまあいの 3人水辺に 近寄りて 瀬に石放る 27の暮れ

 

山峡の 汗ばむごとき 陽気にも 両足ひたす 水はまだ春

 

 

 

無上泉(佐田)
無上泉(佐田)

 

湧き出づる 水の落つるに 聞き惚れる 音のひろがり 音のすみかよ

 

暑気逃れ 無上の泉 おとづれて 野猿のやうに 水をすくえば

 

濡れ肌に 緑衣纏わす 佐田神の 艶やかなりし 指先を見ゆ

 

 

*何枚かの画像は、クリックしていただくと、著者が実際に出かけ、歌を作った場所の紹介ページに飛ぶようになっています。

 

本作のPDF版。ルビや体裁など上と若干形式が異なりますが内容は同じです。
歌集「セキレイの心」.pdf
PDFファイル 899.9 KB