テーマ:【文学的虚構を求めて】
「いま、こうしてわたしの生活が西瓜糖の世界で過ぎてゆくように・・・」
Richard Brautigan 『In Watermelon Sugar』藤本和子訳
文 学にとって虚構とはかくも身近なものであり、写真や映画、絵画とは違い言葉ひとつで非現実(フィクション)の世界を作り出してしまう能力を持っています。 「どこまで現実から遠くまで跳べるか」というのは文学のひとつのテーマとして、主に前衛小説やサイエンスフィクションで取り入れられてきた視点でありま す。今回の「文学的虚構を求めて」というテーマでは部員の想像力をフル動員して今までに無い異次元を作り出してほしいと思います。
(けれど、今たっているこの現実こそが現実から一番遠いところにある場所なのかもしれません。)
・特集「文学的虚構を求めて」
小説「浸入」(10枚):深街ゆか
小説「ジェイコブの部屋」(24枚):小野寺那仁
詩「モスリン」:安部孝作
小説「ビートを鳴らせ」(13枚):あんな
・自由投稿
小説「鈍行にて」(24枚):新嶋樹
詩「しおん」:とーい
・連載
小説「白い家」第一回(25枚):aya
小説「マイ・フーリッシュ・ハート」第一回(15枚):る
小説「書かれなかった寓話」第四回(64枚) :日居月諸
小説「合同教会の人びと」第四回(12枚):小野寺那仁
小説「瞳 子」(休載のお知らせ):常磐誠