自由投稿

浜辺の童：しろくま

魚人岬：芦尾カヅヤ

自らの出生の秘密に、自らの存在の根拠に辿り着こうと、人魚は海の底に潜っていく。例えば私たちが、「愛」を語る時、「死」を語る時、どうしても埋め尽くせない言葉の空白を目の前にする時のように、人魚が出会ったのは、言葉を越えた「秘密」でした。

帰省：とーい

夏の暑い日、恵美は一年ぶりに父と母が暮らす田舎に帰ってきた。甘いすいかの味、父との乾杯、夜空に輝く無数の星たち。帰省の時間はあっという間にすぎていく。最終日、ふいに父がこぼした質問に恵美はおどろいた。なにげない親子の会話にせつなさが募る。

ランナーたち：安部孝作

１０４日間、走り続けたランナーたちは爆殺事件に遭遇する。次々に勃発する世界的規模の事件はいったいどうつながっているのか？

黒牛の絵画：安部孝作

豪商の娘、キョウコは欧風のパーティーに招かれて、そこで彼女に降りかかる事件。イマジネーション豊かな絵画的空間に繰り広げられる安部ワールド！！