ツイッター文芸部と出会ったのはいつだったろう。いつかは覚えていないが、ツイッター文芸部の初代部長であったイコさんをフォローさせていただいてから、すべてははじまった。
以来2年ほど、イコさんとの淡い付き合いが続く。イコさんは文学、私は好きな声優のことをつぶやき共通点はなかったが、互いにブロックせず、分かり合える小説や思いがツイートされれば、ときどきリプし合った。
だから、およそ文学、文芸と程遠い私が入部を希望した際、イコさんは驚かれたと同時に、口にされなかったが不安であったと思う。
後に不安は的中、私はすぐに幽霊部員となり、連絡すらせず部を休んでいたが、当時、イコさんからかけていただいた言葉に救われた。部に希望や要望があれば教えてほしい、活動が負担になっていないか、とイコさんは私を責めることなく心配してくださった。
Li-tweet2月号の編集長を引き受けるにあたり、ふたつの目標を自分に課した。
ひとつは、Li-tweetを無事に発刊すること。
もうひとつは、Li-tweetの作成をきっかけにツイッター文芸部の部員がまとまること、その絆と出会いと再会のきっかけをLi-tweetが担うことであった。
ツイッター文芸部が生まれ2年半、多くの出会いと別れがあった。
初代部長、イコさんが寛容の心で私に接してくださったこの場所が、文芸を愛する人たちにとって、いつまでもあたたかな場所であってほしい。初めて来る旅人にも、旅立つひとにも、戻ってくるひとにも、抱えきれないほどの花束を送る場所であり続けてほしい、そう願わずにはいられない。
最後に謝辞を。
創作活動のなか、表紙を作ってくださったうさぎさん。実質的な編集長としてすべての作業にかかわってくださった。
編集会議でのアイデアもさることながら、部員への連絡など地味なことを率先してくださったカヅヤさん。高い美意識、懇切丁寧な校正講座は部員のレベルをひと段階もふた段階も上げてくださった。
部のムードメーカー、小野寺さんの笑い声と細やかな心遣いも忘れられない。いつだって部の潤滑油であった。
編集部員でないツイッター文芸部のみなさんにも、多く助けられた。あらためて、感謝の気持ちを伝えたい。
そして、何よりお読みいただいたすべてのかたに、心からのありがとうを届けたい。
初代部長、イコさんが耕されたツイッター文芸部に、前号、編集長として6さんが蒔かれたLi-tweetという名の種は、いま大きく芽吹きつつある。
傍から見れば小さな一歩かもしれないが、いつまでもこの歩みが続くことを信じて。