園(その)―――――そこはどんなところ。日常から区切られた、小さな世界。眠る動物、踊る植物、花々、松や躑躅、きらびやかな回転木馬。誰もが一度は行って、一度は帰る。振り返れない愛おしさ。廃れてしまうから美しい。
思い出をとじこめたひとつの空間、日常から区切られたちいさな空間。
園(その)は、植物園や動物園、公園、遊園地とさまざまな形で存在しています。
冬号ではそんな小さな世界(「It’s a small world!」)にひかりをあてて、小説や詩あるいは短歌俳句で表現をする特集を組みたいと思います。誰も描いたことのなかったようなあなたの園が作品の中に現れることを編集長として願っています!
『Li-tweet』(2013 冬号)
( )内の数字は400字詰め原稿用紙に換算した枚数です。
・特集「It's a small world !」
小説「斜面のようになだらかな暮らし」(27枚):崎本智(6)
詩「竜のなみだ」:新嶋樹(イコ)
詩「たとえば庭で、落下して」:深街ゆか
詩「鳥の鳴く街」:る
・自由投稿
詩「詩4篇」:る
小説「消灯」(50枚):新嶋樹(イコ)
小説「エターナル」(17枚):あんな
・連載
小説「I believe your brave heart」第三回(24枚):常磐 誠
小説「書かれなかった寓話」第一回(36枚):日居月諸
小説「合同教会の人びと」第一回(25枚):小野寺那仁