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イ子の部屋(第1回)

 

 

*収録直前

イコ: 本日二十一時から始まりますイ子の部屋、第一回の観覧席には神崎さん、6さん。ゲストはうさぎさんです。

イコ: どうぞみなさまよろしくお願いしますね。

: お願いします。

神崎: イ子とは誰なのだろうか。よろしくです。

イコ: イ子は、イコのパソコンを乗っ取り、自由に書き散らす予定です。

: どきどきするなぁ。

イコ: 観覧席の方から野次を飛ばしてもいいそうですよ。

: うす!

イコ: ではしばしお待ちを……。

神崎: now loading...

うさぎ: こんばんは、よろしくお願いします。

イコ: こんばんは、イ子はお化粧を直しています。

: お化粧しなくてもチャットなんだし(笑)

イコ: そういうメタ的なツッコミは大歓迎だそうです(笑)

 

 ♪ルールル、ルルルルールル、♪

 

: このテーマソングはっ。

イ子: さて今晩から始まりますイ子の部屋、司会はわたくしイ子です。よろしくお願いします。

イ子: 観覧席にはお二人の方が来てくださっています。6さん、神崎さん、今日は楽しんでいってください。

イ子: そして記念すべき第一回のゲストはうさぎさんです。うさぎさん、よろしくお願いしますね。

うさぎ: よろしくお願いします。

 

イ子: とつぜんですがうさぎさん、twitter文芸部に入られて、どれくらいになりますか。

うさぎ: うーん、半年以上は経ってると思います。九ヶ月くらいかな?

イ子: もうそんなに経つんですね。

うさぎ: はい、自分でも今驚きました(笑)

イ子: その間に、うさぎさんは二作の小説、一作のシナリオ、一本のエッセイを発表している。(この収録の後、うさぎさんは十月時点の最新号であるLi-tweet』秋号にも、小説「ファイナルファンタジー」を投稿しています)これはなかなかいいペースじゃないかと思うんですけれども。

うさぎ: そうですね。自分でもけっこう早いペースだと思います。

イ子: わたくしうさぎさんの精力的な活動の根っこがどこにあるのか気になりまして、第一回のゲストに指名させていただいたわけでございます。

うさぎ: ありがとうございます。

イ子: まあさっそくわたくしの言葉づかいがあやふやなのは置いておいてですね(笑)さっそくうさぎさんにうかがってまいりましょう。うさぎさん、わたくしの記憶違いだったらいけないんですけれど、シナリオをtwi文に出されたのは、うさぎさんが初めてじゃないでしょうか。

うさぎ: あー、そうかもしれないですね。

イ子: 小説書きの多いtwitter文芸部で、シナリオ。どんな思いがあったんでしょうか。

うさぎ: 夏号のテーマが「君とハナシがしたい」で、会話に関することでした。自分は演劇をやったり、演劇用のシナリオを書いたりしていたので、会話劇を選んでみました。

イ子: なるほど、シナリオだと、会話重視になりますものね。

うさぎ: はい、それにイ子さんが先ほどおっしゃったように、シナリオや戯曲が投稿されたことがないので、投稿してみようと思いました。

神崎発想がおもしろい。

イ子: 「彩子な夢」はLi-tweet』の夏号に載っています。ですがこれは、実は昔の作品だとか。

うさぎ: そうです。これは主人公彩子の年齢のときに書きました。二十六歳の頃です。

イ子: なるほど、作品を読ませていただいた上でそのお話をうかがうと、作品に等身大の思いがあらわれているようにも思います。

うさぎ: 実はこの作品にはネガティブな思いしかなくて、当時の自分の周りにいた演劇人への見方みたいなものが入っています。それと、書こうとした動機は、自分が悪夢を見たからという短絡的なものです。

イ子: なるほど、周囲へのネガティブな思いや、悪夢が、作品をつくる原動力になったと。それは今でもそうなのでしょうか?

うさぎ: うーん、それは、今はないですね。今は、興味をもった事象や人物などが中心です。

イ子: 変わっていったわけですね。そのあたりも興味深い話ですので、くわしくうかがってみたいと思います。

うさぎ: はい。

イ子: では順を追ってみたいんですけれど、うさぎさんの創作のきっかけはなんですか?

うさぎ: 高校の時にテストの裏に当時やっていたコント番組のパロディを書いていたのが初めてのものになります。

イ子: パロディですか。

うさぎ: はい、「笑う犬の冒険」の中の、「小須田部長」というコントです。

イ子: ああ、覚えています。イ子も好きでした。

うさぎ: あれは課長が理不尽に転勤をして世界の僻地へ飛ばされるという話でした。

うさぎ: それを自分なりに次回はどこに飛ばされるだろうと考えてました。

イ子: ちなみにどこに飛ばしたんですか? 小須田部長を。

うさぎ: エベレストですね。そしたら当たってしまいまして、当時は嬉しかったですね。

イ子: 当たったんですか! それはすごいですね。

うさぎ: イ子さんはテストの裏には何か書かなかったんですか?

イ子: わたくしはテストの裏にゾウリムシを描いておりました。

うさぎ: それはそれですごいですね(笑)

イ子: リアルを追求していました。でもテストなのですぐに回収されてしまい、誰にもリアルだね、上手だねと褒めてもらえなかったんです(笑)

うさぎ: 先生にも?

イ子: 先生にはゾウリムシじゃなくてニガムシをかみつぶしたような顔をされました……。

うさぎ: 残念!(笑)

イ子: 実に残念なわたくしの学生時代でしたが、そうですか、パロディがうさぎさんの原点にあるんですね。

うさぎ: はい、そうですね。

イ子: テストの裏というと、即興性も試されますから、うさぎさんの特徴のひとつである、演劇にもつながるように思ってしまいます。大学生の頃は演劇をされていたんですよね。

うさぎ: 大学に浪人して入った二十歳の頃から演劇をやっていて、お遊びで戯曲を作っていました。

イ子: 大学の演劇部か何かですか。

うさぎ: 高校演劇をやっていた友達に紹介されて、新しく旗揚げする学生劇団に入りました。

イ子: 学生劇団ですか、わたくし、旗揚げって言葉に、なんか勇ましいものを感じます。

うさぎ: 確かにパワーを感じますね(笑)

イ子: 実際にパワーのある劇団だった?

うさぎ: 当時は、若さという点ではパワーはあったし、向こう見ずな感じもあって面白かったですよ。

イ子: そこでシナリオ担当だったのですか?

うさぎ: いえ、役者と小道具と制作とかです。まったく、脚本を書くということには携われていないです(笑)

イ子: でも色々やっておられたんですね。一方で役者、一方で小道具(笑)

うさぎ: 人が少なかったし、予算もなかったからですね。

イ子: なるほど、それでその劇団で演劇にかかわるようになって、ご自分でも戯曲を書かれるようになった。

うさぎ: 実際には公演と公演の間に、大学の授業の暇つぶしで最初は書いていました。

イ子: パロディから戯曲へ。

うさぎ: はい、パロディは今でも考え方の一つです。

イ子: 「彩子な夢」では、ネガティブなものや悪夢が動機となったとおっしゃっていましたけれど、やはりそういうものが、うさぎさんを戯曲に向かわせていたんでしょうか?

うさぎ: ネガティブはどうだろうなぁ(笑)

イ子: そうでもないんですか。

うさぎ: ネガティブでパロディなのが、twi文の作品にあります。「あまりある自信」がそうかもしれないですね。

イ子: Li-tweet』創刊号に載っていますね。これはいつごろ書かれたものですか。

うさぎ: それを書いたのは入部してからの二ヶ月くらいです。

イ子: では比較的最近になりますね。それまではずっと戯曲を書いてこられたんですか。

うさぎ: いえ、「彩子な夢」に登場する劇中劇のロリコン男の話を、途中までですが小説で書いていました。

イ子: 演劇と小説ってけっこう親和性が高いとわたくしは思っていまして、演劇の方が、小説に参入されるパターンは、とても多いです。

うさぎ: そうですね。

イ子: 本谷有希子さんや、岡田利規さん、山下澄人さんなど、たくさんいます。うさぎさんが演劇界から出て、小説に向かわれるようになったきっかけを教えていただけますか。

うさぎ: はい。演劇や映像をやるには人がたくさんいないといけませんが、自分がそれを束ねられるかと言ったら自信がありませんでした。でも小説なら、自分の好きなものを好きなように好きな人で表現できると思って始めました。

イ子: なるほど! たしかに小説には、そういうところがありますね。

うさぎ: 作、演出、出演、美術などなど全部自分で決められるというところが自分にとって良かったですね。

イ子: シナリオはたしかに、設定を決めることはできるけれども、描写は外に任せるしかありませんからね。

うさぎ: はい、自分がカメラマンになって、自分で好きな描写ができますからね。

イ子: よく、漫画家になりたいけれど絵が描けないから小説を書くんだとおっしゃる方がいて、そういう方の動機に対して、わたくしは消極的なものを感じることがあるんですけれど、うさぎさんの場合は、自分のやりたいことが実現できる形式は何か、という風に考えた上で、小説に飛びこまれたんだというのが分かりました。

うさぎ: そうですね。自分の表現方法を模索して出した結果の、小説ですね。

イ子: 小説を書く人も、何も初めから小説しかないという顔をしなくてもいいんじゃないかと思うことがあります。自分がやりたいことを考えた上で「小説」を選ぶという方が、わたくし自然じゃないかと思います。

 

イ子: さてうさぎさんは、学生時代からコントのパロディ、戯曲、小説と、色々なものを書いて来られた。その内側には、やりたいことを表現しようという意識があったんだと思いますけれど、

うさぎ: はい。

イ子: 単刀直入にうかがって、どういうものを書いていかれたいと思うんですか?

うさぎ: ものすごい理想なんですが、今までにない構造や構成をしているものを書きたいです。そのために、今は色々な小説を書いて練習したいです。

イ子: 今までにない構造の小説ですか。それはたしかに、ものすごい。

うさぎ: だから、「文学」と呼ばれなくても、エンタメでもなんでもいいから、新しいものを作りたいですね。

イ子: ちょうど秋号の特集「新しい文学へむかって」にも添いますねえ。

うさぎ: はい。

 

イ子: わたくし先ほどまでのお話と、うさぎさんの作品を拝読して、思ったことがあるのですけれど、聞いてくださいますか?

うさぎ: はい。

イ子: これまで読ませてもらったうさぎさんの作品の根底には、意図的な「ずらし」があると思うのです。

イ子: たとえば「彩子な夢」(夏号)ですが、これは二十六歳の彩子が、現実と夢の葛藤に悩むというだけなら、すごくシンプルな話なんです。けれどわざと「夢」パートをもってきて、なんだかごちゃごちゃで、分かりづらいものにしてしまうんですね。

 夢パートも現実パートと、差異のほとんど見えないような感じで、現実らしく語られているんです。会話だから、とくに差異が見えづらくて、これは夢? 現実? と何度も確認させられる。わたくし、そうして読ませていただいているうちに、これは単に彩子が悩んでいる、というだけじゃないんじゃないかしら、と思ったんです。一見シンプルな構造の、「裂け目」を意識させられたんですね。

 それに、タイトルがとくにずれていると思います。なんで「彩子の夢」じゃなくて、「彩子な夢」なのか。すわりのいい「の」じゃなくて、居心地の悪い「な」をつけるのは、正直、すごいセンスだと、わたくし思います。

 創刊号の「あまりある自信」。これもタイトルがズレていますね。「ありあまる自信」なのか「あまりある自信」なのか、ちっとも覚えられないですし、読んでいてもわけが分からない(笑)

うさぎ: なるほど。

イ子: それに、ひとりぼっちの主人公が、ひとりでいるのがいい! って公言するだけなら、分かりやすすぎる小説なのに、映画の中の人物が現実に侵入してきて、主人公の現実をかき乱して去るという。前半のしっかりした筆致に比べ、後半はずいぶん雑然としている。致命的なずれが、語りのレベルで起きているように思えます。

うさぎ: はい。

イ子: 「ストレンヂデイズ」(二月号)もそうです。なんだか素朴でありふれた野球のシーンから始まる小説が、どんどん逸脱していく。一ページ先がまったく予想できない。読み終わった後には、一体どういう小説だったのか、分からなくなってしまっている。これは既存の構造、分かりやすい筋立てをもった物語への抵抗だと思います。

うさぎ: なるほど。

イ子: 素直で読みやすい文章がまた、違和感をもたせるんですよね。わたくし、これは作者の意図なのか、天然なのか(失礼!)、分からなくなってしまうことがたびたびでした(笑)でも今日、ここでお話を聞き、うさぎ作品の「ずれ」は、うさぎさん流のパロディだと解釈できるように思いました。「あまりある自信」に梶井基二郎の「檸檬」を意識した部分が出るのは、パロディとして分かりやすい例ですが、タイトルもパロディ的な笑いを含んでいるように思うんです。だって「あまりある自信」と「ありあまる自信」がどっちか分からなくなるなんて、なんかそんなことにこだわってしまう自分が滑稽に見えて、笑えてくるんです。そんな脱力系の笑いを含んだタイトルがあるだけで、作品が、ある種の真剣さを失ってしまう。だってひとりぼっちの主人公だって、考えてみれば、ありふれた存在ですよね。そんなありふれた存在が、いかにも真剣にしている様子を、笑いながら眺められるような思いがしてくるんです。

言っておきますけれど、「彩子な夢」だって、相当変なタイトルですからね(笑)この語感をとらえるだけで、脱力しそう(笑)うさぎさんは、その「変」な感じを、巧みに、巧まざる感じで、しのびこませていける作家なんだな、と、わたくしは思うんです。

うさぎ: ありがとうございます。

 

神崎: 「胡蝶の夢」……違うけど。

イ子: 胡蝶の夢は連想しましたよ、わたくしも。でも「胡蝶の夢」も「彩子な夢」の変さにはかなわないですよ。

うさぎ: どうでしょうね。「彩子な夢」は、ものすごく大好きなんですよね。

イ子: タイトルのことですか。「彩子な夢」は「彩子な夢」でいいと思いますよ(笑)

うさぎ: タイトルにも内容にも、自分なりのルールがあります。

イ子: どのようなルールでしょうか。差し支えなければ。

うさぎ: ベタを徹底的に嫌うということだと思います。それがイ子さんの言った「物語への抵抗」という言葉だと思いました。

イ子: なるほど。「ストレンジデイズ」というならふつうですけど、あえて「ストレンヂデイズ」と呼ぶ、そういう感じでしょうか。

うさぎ: そうですね。

イ子: しかしベタを嫌うという道は、いばらなのではないかと思います。苦労されませんか?

うさぎ: それが、ストレートに書いてるつもりでも、だんだんずれてしまうんですよね。

イ子: ずれは無意識的にも発生してしまうんですか。

うさぎ: 自分の中では、まっすぐに書いたのが「ストレンヂデイズ」です。

イ子: ひたすらまっすぐなレールからの脱線を目指しておられるように思いましたが(笑)、なるほど、天性のずれですか。わたくしうらやましく思います(笑)

うさぎ: この作品は、ドラゴンクエストのようなロールプレイングゲームだと考えて書きました。

イ子: というと?

うさぎ: ミズホ=姫を助けに行く、ありふれたテレビゲームのような展開で書いていました。

イ子: そうですか、テレビゲーム! そういえばドラゴンクエストのようなゲームは、お約束があってみんな了解しているから気にしないけれども、村人が何度も同じことを喋ったり、モンスターがお金を落としたりと、現実からは考えられないような「ずれ」がたくさんありますね。

うさぎ: そうです。姫が奪われて、ボスが出てきて、ダンジョンにむかって、ボスを倒すという構想でした。

イ子: その発想からして、ずれていますね(笑)それを現代劇に転用しようと考えること自体が、やはり「ずれ」であり、うさぎさん流の「パロディ」なのだと思います。

うさぎ: そうかもしれないですね。物語の最後は、1が終わって2に続くみたいな感じです。

イコ: ドラゴンクエストですからね(笑)シリーズが果てもなく続く(笑)

うさぎ: 実際、書きかけですが続編はあります。

イコ: そうした目でとらえると、またうさぎさんの作品が広がってくるように思います。続編もぜひtwitter文芸部に!

うさぎ: はい、書けたら出しますよー。

 

イ子: ここまでのお話で、うさぎさんの作品や創作の根っこが、少しずつつかめてきたように思います。

うさぎ: そうですか?(笑)

イ子: あれ、わたくし、思いこんでるだけかしら(笑)

うさぎ: 自分が全部しゃべってないだけかも(笑)

イ子: まあ「イ子」自体思いこみでできてるような生き物ですので、いいということにしてください(笑)それにまあ、一度にぜんぶ聞いてしまえるような話題ではないですから(笑)

うさぎ: そうですね。

イ子: 最後に、うさぎさんの小説の書き方についてうかがいたいことがあるんですけれど、よろしいですか。

うさぎ: はい。

イ子: うさぎさんは、ひとつの小説を完成させるまでに、どのような手順を踏んでおられるんですか。

うさぎ: ①最初は書きたいことをノートに羅列します。②そこから話としてどういう順番がいいかとかプロットを練ります。③プロットが頭から終わりまで書けたら、パソコンに自分の考えたことを書き込んでいきます。④書いているときは、思いついたことをなるべく取り入れます。⑤書き上がる時期にもよりますが、時間があるなら、作品からなるべく遠ざかるようにしてから推敲します。

うさぎ: ざっとですが、こんな感じです。

神崎: おもしろい。

うさぎ: 自分の考えていることを書き込んでいくというのは、プロットを書いているときに浮かんでいる文章を、どんどん書いていくということです。

イ子: 浮かんできた文章を、つなげていかれる感じなんですね。

うさぎ: 文章だけでなくて、頭の中にある風景や設定などをつなげています。

イ子: なるほど、しっかりした手順を踏んでおられることが分かりました。

うさぎ: はい。

イ子: わたくしも最近は、プロットの大事さが身にしみてわかるようになりました。もう行き当たりばったりは無理やなぁ、あかんなぁ、ほんま、と(笑)

うさぎ: 自分もイ子さんの年ではプロットはよくわかりませんでした。「彩子な夢」にプロットはありませんでした。

イ子: 逆に磯崎憲一郎さんのように、一文目を書いてから二文目を考えるというような方もおられて、びっくりしてしまうんですけれど、そんなの簡単にできると思ったら、いけませんねえ、ほんまに。

うさぎ: へー、そういう人もいるんですね。

イ子: ええ、「プロット」というと、いわゆる「純文学」の人は抵抗を示されることが多いようですけれど、実際、創作ノートという形で、自分の書きたい小説のことをかなり詳細に記述したり(保坂和志とか)、決定稿になるまで何度も書き直したり(鹿島田真希とか)、作品が世に出てなお書き直したり(井伏鱒二とか)する人がいるくらいですから、やっぱり自分の書きたいことをノートなどに書き出していく作業というのは、大切なんじゃないかと思う次第です。

うさぎ: そうですね、自分の書きたいことをメモしていくのは大事ですね。記録は大事ですね。とくに紙に書いてあるやつは。数ヶ月や一年とか経ってみた時に懐かしくなりますし、あたたかい気持ちになれます。

イ子: へぇ、こんなこと考えてたんだぁ、って(笑)

うさぎ: そうです。

イ子: twitterとかmixiの日記とかも見返すと懐かしくなりますね(笑)

うさぎ: ネットもあったら便利ですね。

イ子: はい、そのときそのとき思ったことを記録したり、発信したりするのは、何が自分にかえってくるか分からない、大事にしていきたいですね。

うさぎ: ですね。

イ子: ではここでちょうど二時間が経ちました。語り足りないところもありますが、このあたりで今日のお話を終わりにしたいと思います。

うさぎ: ありがとうございました。

イ子: 本日のゲストはうさぎさんでした。観覧のお二人も、どうもありがとうございました。

うさぎ: ありがとうございました。楽しかったです。

イ子: こちらこそ。ありがとうございました。(パチパチパチパチ)

 

♪ルールル、ルルルルールル、♪

 

*楽屋トーク

イコ: おつかれさまでしたー。

うさぎ: お疲れさまです。

イコ: イ子は眠りにつきました(笑)

うさぎ: あーあ(笑)

神崎: ねたのかイ子さん(笑)

イコ: 夜遅いですから。

うさぎ: 早っ!(このとき二十三時)

イコ: いやぁ、今日は楽しかったです。

うさぎ: 自分も楽しかったです。

神崎: レポート書きながら眺めてました。

イコ: もっともっと聞きたかったけど、時間がすぐ来るな。

うさぎ: 時間配分は難しいかもしれないですね。

神崎: チャットだとどうしても伝達が遅うなってしまいますね。

イコ: 本家でも、三十分でどうでもいいようなことしかゲストに語らせずに終わってしまう会がいっぱいありますからね。

神崎: あれは一種の芸ですね(笑)

イコ: あそこまでずれてくると逆におもろいんですけどね(笑)でもまあ、途中からほとんどキャラ忘れて楽しく喋ってました(笑)楽しく喋れたし、ある程度聞きたいことが聞けたからいいかなって思います。

うさぎ: イコさんが聞きたいこと聞いてるなぁー感はあってよかった(笑)

イコ: お付き合いありがとうございます(笑)あとうさぎさんの作品について、それなりにまとまったことを話せたのでよかったです。

うさぎ: それはありがとうございます。自分でも普段あんまり考えることがないから、お話聞けて嬉しいです。

イコ: 今日お話を聞いて、うさぎさんの次作がさらに楽しみになりました。

うさぎ: 次回作は今月中に書けないと、スケジュール的に厳しいですね。昨日友人に読んでもらって、内容には自信が持てました。

イコ: いやほんまに、次も楽しみにしています、ということで、自分もそろそろ寝ることにします!

神崎: はい、おやすみなさい。

うさぎ: わかりました、お疲れさまです。

イコ: おやすみなさいー。

 

(文責:イコ)